バッテリーのこと [備忘録]
Zep750の指定バッテリーはYTX-12BS、
GSユアサ製のVRLA(制御弁式)バッテリーです。
VRLA(制御弁式)バッテリー
→ バイク用はほとんどこれ
バッテリー内部は6つのセルに分割されており、
各セルの正負電極間にセパレーターに吸着された
電解液が収められているそうです。
構造的に電解液の量を少なくすることが可能で
小型で密閉性に優れ補水の必要がないのが特徴。
バイクは省スペースのため、
ほとんどVRLAタイプですね。
即用式と液入充電済み
→ 好みの問題
GSユアサの工場から出荷されるVRLAバッテリーには
即用式と液入れ充電済みがありますね。
ちょっと調べてみました。
即用式: 電解液を自分で注入するタイプ
液入充電済:GSユアサ工場で電解液注入,充電し出荷
即用式には販売店で電解液を注入・充電のうえ
販売する場合がありややこしいですね。
即用式は緑、液入充電済は紫の外箱です。
液入充電済製品は型番に -GY-Cのサフィックスが
付きます。
どちらを選ぶかですが、
メーカーHPには『傾斜搭載には液入り充電済み
バッテリーをご使用ください』とありますので、
電解液の固定や封止が工場品質で
管理されているということですね。
https://gyb.gs-yuasa.com/knowledge/bike-compatible/
対して即用式は
電解液未注入で長期保存に適していることと、
使用する直前に注液,充電するため、
電極の状態が新品に近いということでしょう。
即(すぐに)使用できるというのではなく、
用に即して(on demand)という意味?
届いたバッテリーには06122248と印字されています。
2022/12/06 製と読めるので製造後約1か月。
購入は2023/01
初期状態で電圧は13.02Vありましたので
工場での液入れ充電済み製品とはいえ、
自己放電をあまり気にする必要はなさそうです。
私はバッテリーを直立しての搭載で、
補充電を行いますので、
よほど製造時期が古くない限り
どちらでも問題ありません。
補充電することで13.12Vまで上がりました。
GSユアサと台湾ユアサ
→ 別物
GSユアサは日本製、台湾ユアサは台湾製ですが、
一時期は価格が倍近く違いました。
今は昨今の円安の影響でGSユアサが11,000円、
台湾ユアサが8,000円程度と差が縮まって
いますね。 日本製一択かと。
aa
よく台湾ユアサはユアサの海外向け製品と
説明しているサイトがありますが、
同等品の仕向け違いとミスリードさせる書き方
だと思います。
実際にはGSユアサグループの現地企業として、
独自の部材調達や品質管理を行っているようです。
真偽は分かりませんが商品レビューに幅があるのは
個体に当たり外れ(品質ばらつき)が
あるせいではないかと思います。
品質ばらつき
私も前回は台湾ユアサ製を使用し、
約3年間大きなトラブルはありませんでしたが、
最近電圧が落ちてきた(負荷なしで12V)のと、
補充電で復活しなくなったので
保守交換することに。
画像が尽きました
目安として、6セルの鉛蓄電池は満充電で
2.1Vx6=12.6Vを見込むことができます。
補充電してもこれより低ければ、
電極や電解液が劣化していると思われます。
ターミナルねじ
→ 特殊な素材ではなかった
バッテリーに付属しているねじ。
白っぽい外観は特殊なもののように見えますが、
GSユアサに問い合わせたところ
鉄製表面に銅の下地処理と錫メッキしている
とのこと。
錫メッキは柔らかいのでコンタクト面の
密着性が良いのでしょうね。
電装品の関係で付属のL=12mmから
L=14mmに交換しました。
キタコ製も同じ材質,処理でした。
電気基板ではウィスカ懸念から使用を控える
錫メッキですが、
要は適材適所ということでしょう。
なおGSユアサから、ターミナルねじには
一般的な鉄製クロム処理やSUS、
真鍮のねじを使用しても問題ないとの
回答も貰っています。
交換する際に続報します。
つつがなしや。
2023-02-04 16:28