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Seven Days in Komono [旅日記]


2023/4/某日

三重県三重郡菰野(こもの)町。 

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急逝した兄の遺品整理のため、
母親の命を受け単身やってきました。

鈴鹿山脈の東麓、
温泉と伊勢茶の町に一週間滞在。

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宿はこちらにお世話になりました。

ひと昔前の商人宿のような
気の張らない旅館です。

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広いお風呂と清潔なベッド、
朝夕2食付きで6,000円。
長逗留するのに助かります。


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今回は車で来ましたが、
バイク優先の屋根付きスペースもあります。

4耐・8耐観戦時の穴場かも知れません。

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初めてお会いする現地の皆さんの力添えで
事業や遺産の手続きも片付き、
一日フリーになりました。

折角なので少し観光することに。

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R306をだらだらと走ります。

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何となくの目的地を関ヶ原にしたのですが、
思い立って多賀大社に寄り道。


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慌ただしかったこの数日間が
なんとか収拾したこと、
そして兄が長年お世話になったことのお礼を。

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次に向かったのは国宝・彦根城。
徳川幕府の重鎮、井伊家の居城ですね。


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井伊の赤備え。

湖畔のキャンプ場、
夜の便所でこんなのに出会ったら
間違いなく脱糞します。

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 [がく~(落胆した顔)]

井伊家と猫というと、
豪徳寺の招き猫と関係があるのでしょうか?

興味ありませんけど。 おい

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彦根のほどよいにゃんこ

このスカイウォークは時代劇で時々みますね。
スカイウォークいうな

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遠くに琵琶湖が見えます。

大津城や佐和山城から移築された天守や櫓。
同じく国宝の姫路城より武張ってはいますが、
どこか鷹揚とした優雅さを感じます。

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1時間ほど拝観したら次に向かいます。

R8を北上、米原を過ぎたあたりで東へ。
伊吹山を遠目に見ながら、
着いたところは関ヶ原古戦場。


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東軍西軍に分かれ、
国を二分した戦だったせいでしょうか、
国民体育大会のような華やかさがあります。

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立派な展示館やモニュメント。

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町を挙げて古戦場に全振りする様子は
中学生のような危うい清々しさを感じますね。

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狭い範囲に数々の旧跡があります。

歴史的に正確な場所なのかと問い詰めるのは、
神輿の担ぎ手に重いでしょうと聞くくらい
野暮なことでしょう。

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奇麗に整備されすぎて、
際物ぎりぎりの感じもしますね。

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遠い昔に思いを馳せようにも、
眼前には具象化された建造物。

当時を偲ぶよすがは、
夏草の匂いだけかも知れません。

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そうそう、
関ヶ原で際物と言えばあそこ。

ここまで来たのだから、
ついでに寄っていくことにします。

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ご存知、関ヶ原ウォーランド。
浅野祥雲先生のコンクリート像で有名ですね。


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コロナ禍を耐え抜いた施設は
園内に展示された戦国武将の人形同様、
満身創痍で仁王立ちしています。

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武田信玄?

関ヶ原の前に病死したはずでは?

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なるほど。エルカンターレ方式

歴史施設にとっての最大の禁じ手を
序盤から繰り出してきます。

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徳川家康。

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青田赤道。

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右から来たものを左に受け流すやつ。

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なんかトトロとかに出てくる感じのやつ。

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展示品の老朽化が進み、
手入れも追いつかない様子。

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それよりも気になったのは、
駐車場係のおじさんの悲しい目。

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 私はこの世のすべてを憎む

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皮肉なことに、
展示物よりも園内に漂う無常感が
最も戦国の気分を表していますね。

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翼をください(館長)

いつまでもあると思うなB珍施設。

興味のある方は、
早めに行った方が宜しいかと。

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ま、そんな感じの旅でした。

まったく思いがけずに滞在した一週間。
タフな交渉など慌ただしい日々でしたが、
ようやく色々なことどもが落ち着いてきました。

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PCで写真を見ながら、
記憶の断片を追っています。
旅行記に見せかけた整理体操。

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親切な人の多い心休まる土地ですが
同時に悲しい土地になったという、
他愛もないお話でした。

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おわり。





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