Seven Days in Komono [旅日記]
急逝した兄の遺品整理のため、
母親の命を受け単身やってきました。
鈴鹿山脈の東麓、
温泉と伊勢茶の町に一週間滞在。
宿はこちらにお世話になりました。
ひと昔前の商人宿のような
気の張らない旅館です。
広いお風呂と清潔なベッド、
朝夕2食付きで6,000円。
長逗留するのに助かります。
今回は車で来ましたが、
バイク優先の屋根付きスペースもあります。
4耐・8耐観戦時の穴場かも知れません。
初めてお会いする現地の皆さんの力添えで
事業や遺産の手続きも片付き、
一日フリーになりました。
折角なので少し観光することに。
R306をだらだらと走ります。
何となくの目的地を関ヶ原にしたのですが、
思い立って多賀大社に寄り道。
慌ただしかったこの数日間が
なんとか収拾したこと、
そして兄が長年お世話になったことのお礼を。
次に向かったのは国宝・彦根城。
徳川幕府の重鎮、井伊家の居城ですね。
井伊の赤備え。
湖畔のキャンプ場、
夜の便所でこんなのに出会ったら
間違いなく脱糞します。
井伊家と猫というと、
豪徳寺の招き猫と関係があるのでしょうか?
興味ありませんけど。 おい
彦根のほどよいにゃんこ
このスカイウォークは時代劇で時々みますね。
スカイウォークいうな
遠くに琵琶湖が見えます。
大津城や佐和山城から移築された天守や櫓。
同じく国宝の姫路城より武張ってはいますが、
どこか鷹揚とした優雅さを感じます。
1時間ほど拝観したら次に向かいます。
R8を北上、米原を過ぎたあたりで東へ。
伊吹山を遠目に見ながら、
着いたところは関ヶ原古戦場。
東軍西軍に分かれ、
国を二分した戦だったせいでしょうか、
国民体育大会のような華やかさがあります。
立派な展示館やモニュメント。
町を挙げて古戦場に全振りする様子は
中学生のような危うい清々しさを感じますね。
狭い範囲に数々の旧跡があります。
歴史的に正確な場所なのかと問い詰めるのは、
神輿の担ぎ手に重いでしょうと聞くくらい
野暮なことでしょう。
奇麗に整備されすぎて、
際物ぎりぎりの感じもしますね。
遠い昔に思いを馳せようにも、
眼前には具象化された建造物。
当時を偲ぶよすがは、
夏草の匂いだけかも知れません。
そうそう、
関ヶ原で際物と言えばあそこ。
ここまで来たのだから、
ついでに寄っていくことにします。
ご存知、関ヶ原ウォーランド。
浅野祥雲先生のコンクリート像で有名ですね。
コロナ禍を耐え抜いた施設は
園内に展示された戦国武将の人形同様、
満身創痍で仁王立ちしています。
武田信玄?
関ヶ原の前に病死したはずでは?
なるほど。エルカンターレ方式
歴史施設にとっての最大の禁じ手を
序盤から繰り出してきます。
徳川家康。
青田赤道。
右から来たものを左に受け流すやつ。
なんかトトロとかに出てくる感じのやつ。
展示品の老朽化が進み、
手入れも追いつかない様子。
それよりも気になったのは、
駐車場係のおじさんの悲しい目。
私はこの世のすべてを憎む
皮肉なことに、
展示物よりも園内に漂う無常感が
最も戦国の気分を表していますね。
翼をください(館長)
いつまでもあると思うなB珍施設。
興味のある方は、
早めに行った方が宜しいかと。
ま、そんな感じの旅でした。
まったく思いがけずに滞在した一週間。
タフな交渉など慌ただしい日々でしたが、
ようやく色々なことどもが落ち着いてきました。
PCで写真を見ながら、
記憶の断片を追っています。
旅行記に見せかけた整理体操。
親切な人の多い心休まる土地ですが
同時に悲しい土地になったという、
他愛もないお話でした。
おわり。
母親の命を受け単身やってきました。
鈴鹿山脈の東麓、
温泉と伊勢茶の町に一週間滞在。
宿はこちらにお世話になりました。
ひと昔前の商人宿のような
気の張らない旅館です。
広いお風呂と清潔なベッド、
朝夕2食付きで6,000円。
長逗留するのに助かります。
今回は車で来ましたが、
バイク優先の屋根付きスペースもあります。
4耐・8耐観戦時の穴場かも知れません。
初めてお会いする現地の皆さんの力添えで
事業や遺産の手続きも片付き、
一日フリーになりました。
折角なので少し観光することに。
R306をだらだらと走ります。
何となくの目的地を関ヶ原にしたのですが、
思い立って多賀大社に寄り道。
慌ただしかったこの数日間が
なんとか収拾したこと、
そして兄が長年お世話になったことのお礼を。
次に向かったのは国宝・彦根城。
徳川幕府の重鎮、井伊家の居城ですね。
井伊の赤備え。
湖畔のキャンプ場、
夜の便所でこんなのに出会ったら
間違いなく脱糞します。
井伊家と猫というと、
豪徳寺の招き猫と関係があるのでしょうか?
興味ありませんけど。 おい
彦根のほどよいにゃんこ
このスカイウォークは時代劇で時々みますね。
スカイウォークいうな
遠くに琵琶湖が見えます。
大津城や佐和山城から移築された天守や櫓。
同じく国宝の姫路城より武張ってはいますが、
どこか鷹揚とした優雅さを感じます。
1時間ほど拝観したら次に向かいます。
R8を北上、米原を過ぎたあたりで東へ。
伊吹山を遠目に見ながら、
着いたところは関ヶ原古戦場。
東軍西軍に分かれ、
国を二分した戦だったせいでしょうか、
国民体育大会のような華やかさがあります。
立派な展示館やモニュメント。
町を挙げて古戦場に全振りする様子は
中学生のような危うい清々しさを感じますね。
狭い範囲に数々の旧跡があります。
歴史的に正確な場所なのかと問い詰めるのは、
神輿の担ぎ手に重いでしょうと聞くくらい
野暮なことでしょう。
奇麗に整備されすぎて、
際物ぎりぎりの感じもしますね。
遠い昔に思いを馳せようにも、
眼前には具象化された建造物。
当時を偲ぶよすがは、
夏草の匂いだけかも知れません。
そうそう、
関ヶ原で際物と言えばあそこ。
ここまで来たのだから、
ついでに寄っていくことにします。
ご存知、関ヶ原ウォーランド。
浅野祥雲先生のコンクリート像で有名ですね。
コロナ禍を耐え抜いた施設は
園内に展示された戦国武将の人形同様、
満身創痍で仁王立ちしています。
武田信玄?
関ヶ原の前に病死したはずでは?
なるほど。エルカンターレ方式
歴史施設にとっての最大の禁じ手を
序盤から繰り出してきます。
徳川家康。
青田赤道。
右から来たものを左に受け流すやつ。
なんかトトロとかに出てくる感じのやつ。
展示品の老朽化が進み、
手入れも追いつかない様子。
それよりも気になったのは、
駐車場係のおじさんの悲しい目。
私はこの世のすべてを憎む
皮肉なことに、
展示物よりも園内に漂う無常感が
最も戦国の気分を表していますね。
翼をください(館長)
いつまでもあると思うなB珍施設。
興味のある方は、
早めに行った方が宜しいかと。
ま、そんな感じの旅でした。
まったく思いがけずに滞在した一週間。
タフな交渉など慌ただしい日々でしたが、
ようやく色々なことどもが落ち着いてきました。
PCで写真を見ながら、
記憶の断片を追っています。
旅行記に見せかけた整理体操。
親切な人の多い心休まる土地ですが
同時に悲しい土地になったという、
他愛もないお話でした。
おわり。