伊勢に行ってみた 2 【上陸編】 [ツーリング(超100km)]
2011/05/21
鳥羽の港に着きました。
ぼくがデッキで「あの人」を追っているとき、
「あの方」からメールをいただきました。 呼びかた、ややこしいわ
仕事の合間を縫って、鳥羽の港まで来てくれるとのこと。
初めてあの方にお会いします。
南伊勢を拳ひとつで纏め上げたあの方にです。
駐車場の片隅にあの方はいました。
そう、ワカバさんです。
ひと声かければ京都大阪はもちろん、
遠く九州からも数百人のライダーが集まるという伝説の、
南伊勢の荒ぶる男たちを拳ひとつで纏め... (略)
もっとたくさんの写真を撮らなかったのが悔やまれます。
デッキであんな写真撮ってるんじゃなかった。
「あんな写真」
潮風が気持ちいいの
■
ご挨拶もそこそこに、伊勢案内をお願いしました。
800km/h
ワカバさんを見るや車列が左右に割れ、道ができます。
実力の一端を垣間見た気分です。
最初に連れて行っていただいたのは二見浦。
関西地方の小学生が修学旅行に行く思い出の地です。
ここで初めてヘルメットを脱ぎご挨拶をしました。
中さんやぐっさんたちから聞いていた通りの男前です。
30ン年ぶりに見た夫婦岩。
日の出を見るために早朝に叩き起こされた記憶があります。
生憎の曇天で日の出が見られなかったことも覚えています。
先生なら、天気予報ぐらい調べとけよ
30ン年の年月を経て、口の中で呪ってみます。
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ワカバさんに伝説の氷菓、赤福氷をご馳走になりました。
暑い日だったので、とても美味しくいただきました。
赤福の餡と餅の重量感を抹茶氷の涼やかさがやさしく包む。
重厚さと軽やかさ、椀の中の小宇宙。
まさにオール巨人・阪神です 意味わからんわ
忙しいワカバさんなのに、ぼくのワガママは続きます。
伊勢神宮に案内してもらいました。
ワカバさんに写真を撮ってもらいました。
通りがかる人がみな、ワカバさんに気付くと会釈してゆきます。
さすが拳ひとつで... しつこいわ
橋の欄干、
たくさんある宝珠のうち、このひとつだけに謂れがあるとか。
メタルスライムじゃないぞ
ワカバさんの話では中に何かが入っているそうですが、
何が入っているかなんてそんなちっぽけなコト、
ワカバさんが覚えてらっしゃるワケがありません。
次に向かいます。
この辺りの酒場の用心棒でしょうか、
眼つきの鋭い男たちが一様にワカバさんに目礼します。
そのいっぽう、根性の据わっていない男たちは目を逸らします。
ギロッ
井村さんの家に着きました。
有名人だから、実名でもいいですよね。
ひとこと断ってから見せてもらおうと声を掛けました。
『...... 』
返事がありません。
どうやら天守閣に住んでいるのではなさそうです。
なんて謙虚な
しかし井村さんちの広さ、勇壮さには圧倒されます。
実はこのとき、心の中でひとつのコトバがリフレインしていました。
井村~ お城~!! (志村~ 後ろ~!! の感じで)
... ごめんなさい冗談です。 誰にも言いません。
この時点でワカバさんは予定時間を大幅にオーバーされており、
急ぎお仕事に戻られることになりました。
大変ご迷惑をお掛けしました。
ワカバさんに挨拶しようと集まった近所の主婦たち
さて、ぼくも日暮れまで南伊勢を走り回ることにしましょう。
ワカバさんに教えてもらったサニーロードからR260へ。
湾が入り組んだ複雑な地形は方向感覚を狂わせます。
山道だとタカを括っていると、いきなり水辺に出たりします。
これはすごいトコです
道路も走りやすく、意識していないと知らないうちに速度が出てしまう。
走り疲れたら脇道へ。
ひとやすみできるピットが無尽蔵にあるというのもすばらしいですね。
少し走ったくらいで分かったようなコトを言うのは片腹痛いですが、
バイクに乗り始めた頃の楽しかっただけの記憶、
今も理想として探している夢の場所に近いようにも思います。
帰ってからが大変ですね。
なまなかな場所を走ったくらいでは、もう満足できないような気がします。
マナカナではないぞ
いい具合に日が暮れてきました。
今日の宿泊先はもちろんBSHです。 略すな略すな
ワカバさんとの再会、主さんとの出会い...
そして夜遅くの訪問者を迎え物語は意外な展開を見せます。
笑いと涙、そして心ときめく夕食と深更のコーヒーブレイク。
怖いからオバケの話はせんといて。
次回「その時、歴史は動いた」 【五ヶ所湾の夜】、ご期待ください。 せえへんわ