伊勢に行ってみた 3 【五ヶ所湾の夜】 [ツーリング(超100km)]
2011/05/21
泊めていただいた部屋はいちばん奥まったところ、
駐車場から離れた静かな部屋でした。
窓から五ヶ所湾が見える、いわゆるオーシャンビューってやつです。
オッサンビューちゃうんかいと思ったあなた、
ラーメン食べ終わってからセットのライスがきたらええねん
2個きたらええねん
さっそくお風呂を使わせていただき部屋でのんびりと。
しばらく横になりました。
...
赤いほうや、赤いほうを切るねん!
そしたらR1のボタンを押しながら△を連打や!
ペンダントヘッドをその石の窪みにはめ込んで...
左に3回、回すんや!!
プルルルル...
夢を見ていたようです。
詳しい内容は忘れましたが、
美女を助け財宝を見つけ国家を守った気がします。
ま、ええわ
電話はワカバさんから。 夕食の連絡でした。
唐突ですが、幸せってドコから来ると思いますか?
ぼくは今日、気付きました。
幸せはあのカーテンの向こう側から、
桶やお皿に盛られてやってくるのです。
新鮮な海の幸をいただき、心とお腹が満たされてゆきます。
魚の種類や料理法についてまったく知識のないぼくですが、
ひとつだけ確かなことを知っています。
ぼくの披露宴の料理より豪華ですやん
アヒャヒャヘ(゚∀゚*)ノヽ(*゚∀゚)ノアヒャヒャ ...
もちろん完食です。
主さんは若いころ、板場で修行されたとのこと。
南伊勢の新鮮な食材と確かな腕前、
そしてワカバさん。
まさに鬼に金棒、猪木に飛び道具です。
他にもお客さんがいらっしゃるようで、
厨房では主さんとワカバさんが忙しく仕事をされています。
ひと声かけて部屋に引き上げることにしました。
■
とても満ち足りた気分でベッドに横になります。
...
...
青や、青いほうを切るねん!
Resetボタンを押しながらカセットを挿すんや!! ファミコンかい
プルルルル...
... はっ! また夢を見ていたようです。
電話はワカバさんから。
コーヒーを淹れましょうかという嬉しいお誘いです。
地球を救っている場合じゃありません。
■
主さんが丁寧に挽き、淹れてくれたコーヒーを飲みながら、
色んなお話を伺いました。
似おてはります
バイクのことはもちろん、ご両親のことや若いころの苦労話など。
話しぶりに歯切れの良さを感じます。
地底人は いてますね
ぼくらが宇宙人クラスであたふたしているうちに、
主さんは地底人まで行ってしまいました。
聞いてみるとぼくと同い年です。
なんとなく生きてきた自分の半生を思うと...
♪ 波の谷間にぃ~命の花がぁ~
ワカバさんの携帯から兄弟船が流れ出します。 うそですよ
来ました、来てくれました。
スーさんです。
窓辺のマーガレット、スーさんです
今回もまた色んなトコを走ってこられたようです。
疲れているハズなのに、
キラキラした目で今日見た景色、会った人のコトを話してくれます。
詳しいところはスーさんの日記でご覧くださいね。
http://imp.webike.net/commu/rider/1s4su04id/diaryList.html
主さんとスーさんのディープでコアな話。
ぼくとワカバさんには追跡不能です(笑)。
地底人はいてるね そやね
でもお二人に共通している点に気付きました。
いつも周りの人たちを喜ばせるコトを考えているということ。
気負わず無意識に、アタリマエのこととして。
そのため、他人の苦労や心配ごとまで引き受けてしまうこと。
もちろんそれはワカバさんにも言えることですね。
※ ワカバさんは終始抑え気味で、ネコ被ってましたね(笑)。
男の人って怖いわ
てっきり泊まると思っていたスーさんですが、
コーヒーを飲み終えたら出発するとのこと。
山のほうはオバケが出ますよと言ったのですが、
気持ちは変わらないようです。
ほい、あめちゃん
ひとりひとりにキャラメルをプレゼントすると、
むずがるシェルパをなだめすかしながら夜の闇に溶けてゆきました。
ぼくが夜を徹して走ったのはいつの頃だったでしょう?
今なお苦もなくやってのけるスーさんを少し羨ましく思いました。
見上げると空には星が。
道中の安全をお祈りしています。
■
最高のもてなしと楽しい語らいのひととき
そしてまさかのサプライズ
いつしか幸せな時間は過ぎ、
この夜が明けたら帰らねばなりません
次回 最終章 【さよなら伊勢】、ご期待ください。 まだ続くんかい