落陽 【栃木・館林】 [ツーリング(超100km)]
2011/11/13
今日は栃木です。
日光とか那須とか、
そんな小洒落た栃木じゃなくて普通の栃木です。
木村じゃなくて稲垣。
栃木駅とその周辺を散策します。
到着はしたものの右も左もわかりません。
とりあえず市役所で観光マップを調達します。
今日は日曜なので休日窓口で対応していただきました。
係の方2人がかりで色んなパンフレットを探してくれます。
沁みるぜ
観光マップ、ゲットです。
戴いたパンフレットを参考に辺りをウロウロします。
栃木は蔵の町なんだそうです。
蔵野の町ではないぞ
往時の豪商の邸宅が公開されています。
資料館を名乗っていますが、
なんとなく金持ちの道楽公開といった趣。
しかも手入れも十分ではなく雑然とした雰囲気です。
夢のあとさき。
喫茶室。
土地の名士は一段高くなった奥の席に案内されたのでしょうか?
陽が落ちたあとの残照。 ゆっくりと朽ちてゆく記憶。
栄華の夢から覚めたとき、
待っていたのは世知辛い現実だったのかも知れません。
高いわ
ハイテクて
なんかいい感じの北風が胸の隙間を通り抜けます。
この土地に生きてきた沢山の人たちの藻掻いたさまが
そこここに澱となって沈殿しているようです。
栃木ってこういう感じのところだったんですね。
得心しました。
そろそろ帰りましょうか。
帰り道、館林に寄ってみました。
桂文福茶釜で有名な土地だそうです。 桂は要らない
町のいたるところに狸の置物が据えられています。
発祥の地、茂林寺を覗いてみました。
おばちゃんのドタマ邪魔
実は茂林寺よりこっちのほうが気になってたりして。
茂林寺の中は案の定、エラいことになっていました。
禅寺にはあり得ない色がチラチラ見えてます。
キミ、出てるがな。(夢路いとし師匠でお願いします)
キミも出てるがな。
えらいぎょうさん出てるねんな... って、もうええわ。
肝心の仏様は隅っこのほうで寂しそうです。
よく見ると涙の跡が。
「お前ら全員呪う」
狸の過剰ささえなければ禅宗の質朴な風なんですが。
参拝客を集めるためには仕方ないのでしょうね。
お寺の前のうどん屋さん。 ここでお昼にします。
たぶん、
「茂林寺」→「もりんじ」→「もりじん」→「もり陣」 バンザーイ!!
なんでしょうね。
しょうもない しょうもない言うな
まゆ玉うどんというのがイチオシみたいです。
釜揚げの麺玉が、蚕のまゆのように見えるのでしょうか?
「日本でここだけ」という惹句にも自信が漲っています。
でもうどんなんだから、「世界でここだけ」でええやん。
入ってみるとそこは異次元の世界でした。
畳に椅子て
店主? が客そっちのけでビデオを見ています。
1ヶ月ほど前に館林で「麺-1 グランプリ」ってのがあって、
ニュース映像に自分たちが映っているんだって。
知らんわ
お勧めの「まゆ玉うどん」ってのを頼もうかと思ったのですが...
!!
「麺にまゆの糸を練り込んだ」って...
0o。 ( ̄_ ̄ ) (想像中)
気色わるっ!!
そら「日本でここだけ」やわ。
てか、そんなこと考えるの日本、いやさ世界であんただけやわ。
急遽作戦を変更し釜玉うどんを注文しました。
何やら卵をつぶして醤油をかけて食べるらしいです。
普通やね
木村じゃなくて稲垣。 もうええわ
不味くはないけど、これで1000円は高いと思うぞ。
■
最後の寄り道は行田(埼玉県)です。
忍城ではコスプレイヤーたちが戦国コントをやっていました。 (マテ
「志村―うしろ―」
「出席を取る、仲本...」
すわ親治
おっと、いけねえ。
寄り道ばかりしてたら陽が傾いてきました。
そろそろ本気で帰ることにします。
戻る旅に陽が沈んでゆく、なんてね。
またね。