4-6-2-3 [ツーリング(近場)]
きっといつかは夢が叶うって?
そうしてある日、ふと気付くのさ。
夢は叶わないままいつの間にか歳をとった自分に。
叶わないのは、自分が何もやろうとしなかったからだ。
夢は記憶の彼方に押しやり、
肘掛椅子に揺られ一日中ぼんやりとテレビを見て過ごす。
自分を殺しているも同然だろう。
2011/12/28
今日から年末年始のお休みです。
ソファに寝そべってテレビを観ていたら、
思っくそトム・クルーズにダメ出しをくらいました。
タメだったするぞ(年齢)
ゴロゴロしてないで、ちょっと出掛けましょうか。
バイクで出歩くことが「何かをした」ことになるのかは疑問ですが、
それはいま言わんでもええわな 板尾創路でひとつ
とはいえもうお昼前。 そんなに遠出はできません。
先日行った寒川神社(相模國一之宮)の続きを廻ることにしましょう。
今年一年、無事に過ごせたことへのお礼と、
冬場の電力事情に配慮したオフ・ピーク初詣を兼ねて。
回想シーン
まずは四之宮、前鳥(さきとり)神社にやってきました。
うん。
どこかどうとは言えませんが、
なんとなく境内の雰囲気が変わっていました。
氏子さんによる手作り感の強いお社だったんですが、
手入れが行き届かないのか、少々雑然としすぎています。
綺麗に掃き清められた何もない空間。
神社の本質ってそんな感じだと思っているのですが、
逆に余計な飾りものが増えたような気がします。
思い入れの強かった場所だけに、ちょっと複雑な気分です。
初詣に備えてアホ除けが設置されていました。
もちろん自分も入ったことがあります(つまりアホです)。
続いて伺ったのは総社・六所神社です。
ここに参れば一之宮から四之宮、五宮格である平塚八幡宮のすべてに
参ったことになるというワイルドカードです。
ここもお正月の準備が着々と進められていました。
既に何枚か古いお札が入っています。
早々とお返ししてしまっていいのでしょうか?
正月までの数日間は無保険ですね。
ネプチューン(兄)
続いて二之宮、川匂(かわわ)神社にやって来ました。
ここはいつ伺ってもお茶が用意されています。
境内も手入れが行き届いていますしね。
お参りを終え戻ってくると女の人に声を掛けられました。
ご苦労さま。 甘酒はいかがですか、って。
バイクなんですけど大丈夫でしょうかね、なんてトボけたことを言ったら
気にされたのかチェイサー(お茶)まで出してくださいました。
100円しか入れていないのに面目ない。 そういうことではない
茅の輪(かやのわ)をパイロンに見立てて8の字を描きます。
気遣いが嬉しかったので10回まわりました。 うそ
と、裏手で焚き火を発見。
焚き火フェチなもんで小学生のように近づきます。
こんなふうにチロチロ燃える火もいいもんですね。
火の番をしている方にお話しを伺うと、
9月の台風で神社の神木にも大きな被害が出たとのこと。
傍らには大量の薪が積まれていました。
とても多くの方々が修復のため寄進されているようです。
そこんとこ指で隠さないように
まだ14時前ですが、いい感じの暮れ具合になってきました。
寒々しい空ではなく、なんか紗のかかった感じ。
ずいぶん昔、どこかで見たような空の色です。
前世の記憶かもね。
そして今日の締めくくりは三之宮、比々多神社です。
ここは安定感がありますね。 不思議な空間です。
ひとりでふらりとやってきて、何十分もお祈りしている人をよく見ます。
ぼくも子どもの頃、よく隣町の天神さんに相談しましたっけ。
駐車場にはお祓いセットが無防備に置かれています。
ふざけてお祓いすると、おかしなものを降ろしてしまいそうです。
大橋巨泉とか。 生きてるって
■
考えてみると、一年前のお願いごとは殆どすべて叶いました。
ま、お願いごと自体がコンパクトなんですけどね。
冒頭のトム・クルーズにケチをつける訳ではありませんが、
自分自身は特に努力したわけでもなく、
周りの方々の力添えで道が開けように思います。
神さまにお礼を言うフリをして、
お世話になった皆さんに感謝する- そんな気分の一日でした。
おわり。