1/2世紀少年 【栃木】 [ツーリング(超100km)]
2012/05/26
晴天の土曜日、今日は栃木に向かいます。
梅雨入りまえの青い山と澄んだ川を眺めたい。
寝起きの呆けたアタマに浮かんだのが栃木でした。
例によって下道です。
スピードと側壁。 高速道からだと景色が良く見えません。
観光客が訪れる前の栃木市内。 静かな朝です。
岡田屋敷。
掃除をしていたおばさんに断って門前にバイクを停めました。
嘉右衛門町の嘉右衛門さん。 しかも電話は1番。
由緒を尋ねると長い話を聞かされそうです(笑)。
先日行ったキャブの同調。
その甲斐あってエンジンは絶好調です。
アイドリングは静かで力強く、上のほうまでスムーズに回ります。
小さなネジ3本をほんの少し回しただけなのにね。
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興に乗って更に北上、大谷観音までやってきました。
ここの住職、元Z2乗りです。
岩肌に彫られた千手観音は空海作と言われていますが、
関係者含め誰も信じちゃいません。
きっと高野聖が喧伝したんでしょうね。
撮影禁止なので残念ながら写真はありません。
参考画像
平和観音。
太平洋戦争の戦死者を悼む磨崖仏だそうです。
頭が操縦席になっています(うそです)。
目からビームが出ます(うそです)。
ちょっと遅めの朝ごはん、あ、いや早めの昼ごはん。 どっちでもええわ
宇都宮餃子セット450円。
内容はシンプルですが、異様に安くないですか?
餃子1個あたり、白飯20gの配分です。
これを間違えると大変なことになります。
味の素の冷凍餃子、工場で作りたてを冷凍しないで焼いた感じ。
奇抜さはありませんが普通に美味しいです。
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日光例幣使街道を更に進みます。
東照宮前は相変わらず観光客で賑わっていました。
バイクを降りるのも億劫なので華麗にスル―します。
ヤ ス
ごめんな、征夷大将軍。
神子内(みこうち)川に沿って下ってゆきます。
初夏を思わせる暑い日でしたが、山間(あい)を涼しい風が渡ります。
行き当たりばったりですが、わりといいコース取りになりました。
渡良瀬川に名前が変わるころ足尾の町に着きました。
足尾学の故郷です。 誰?
足尾銅山跡には観光客の姿はなく、
地元の小学生の遊び場になっていました。
観光地を目指すのか歴史の側面を学ぶ場にするのか。
産業遺産として世界遺産への登録を目指すには
きちんとした型宣言が必要かも知れません。
わたらせ渓谷鉄道と並走する谷あいの道。
緩やかなカーブの快走路が続きます。
道志みちの走りやすい箇所を集めた感じでしょうか?
桐生の町が近づいたら、そろそろ今日の旅も終盤です。
神戸駅には大型バスが2台。 観光ツアーなんでしょうね。
相変わらず駅員の態度は良くありません(笑)。
走り抜けたのはこんな道。 深い山中を心細く繋ぐ道です。
山々を「風景」と気安く呼ぶには圧倒的に分が悪いですね。
あとは群馬の残り 残り言うな を抜け、埼玉を縦走して帰るだけ。
少々退屈な道ですが気を抜かず走りましょう。
道の駅で長めの休憩を取りました。
道の駅 アーメーマー
屋台のイカ焼きをゲット。
もうすぐ行田なんですが、ふらいよりこっちのほうがいいと判断。
ナイスセン、俺。
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先日誕生日を迎えました。 十の桁上がり(笑)。
今日は良く回るエンジンに乗せられて一日中走りましたが、
こんな旅がいつまでできるものか。
楽しさと疲れの損益分岐点。
年齢には関係なく、気力が萎えたらゲームセットなのかも知れません。
あ、ここは安西先生みたいな感じで。
とはいえ眉間に皺を寄せ、意地で乗りつづけるのも嘘くさいですし。
バイクに限らず、物ごとに感動しなくなった瞬間から
世界が縮み始めるのかも知れません。
谷間の涼しい風を受けながら、そんなことをつらつら考えていました。
おわり。