渡良瀬溪谷のこと [ツーリング(超100km)]
昨夜は4時間ほどしか眠れませんでしたが、
意外と気力は充実。
安全運転で2週間ぶりのバイクを楽しむことにします。
川越を過ぎたころ日が昇ってきました。
チョー寒い朝でしたがお天気は良さそうだし、
気温が上がってくれることを期待しましょう。
おっさんがチョーとか言うの禁止
今日の目的地は群馬県。
以前から気になっていたグルメスポットを訪れます。
気分は三笑亭夢之助です。 流れ的には彦摩呂やろ
てなことを言ってるうちに到着しました。
知る人ぞ知る、丸美屋商店自販機コーナーです。
わたらせ溪谷鐡道 花輪駅近く、
R122沿いに建つ 小汚い 自販機コーナー。
ここでは昭和レトロな自販機が現役で稼働しています。
以前から他の方のブログで拝見していて、
いつか 潰れる前に 来たいと思っていました。
せっかく来たのですから、まずは天ぷらうどん(250円)に
挑戦することにします。
うん、最近は胃腸の具合もいいので大丈夫でしょう。 (;゚∀゚)
随所に貼られた注意書きを見るとポイントは2つ。
・ 青唐辛子は激辛だから注意すること
・ 一定の割合で当たり(海老天ぷら入り)あり
しつこいくらいの注意書きです。 (;゚∀゚)
告訴されないよう、
バックには敏腕弁護士が付いているのでしょうね。
硬貨を投入しても何のレスポンスもない自販機に
嫌な予感がしましたが、
何の問題もなく商品が出てきました。
商品に問題がないかどうかは別な。 ( ゚∀゚)
しまった、当たり(海老天入り)が出ました。 (;゚∀゚) 魚介類
調べてみるとボツリヌス菌胞子E型が死滅する温度は
80~90℃、20〜40分とのこと。
温度はともかく、圧倒的に時間が足りません。
青唐辛子の殺菌能力に期待です。
なんてな。 ( ゚∀゚)
私の消化器がそんなヤワな筈がありません。
24時間以上経過しましたがまったく問題なし。 潜伏期間
どんどん行くで。
お次は本命中の本命、トーストサンドです。
高校生のころ、夜中に友だちと寮を抜け出して
終夜営業のゲームセンターに良く行きましたが、
一度も見た記憶はありませんね。
トーストはハムとツナの2種類から選べます。
そもそもツナは苦手ですので、ハムにチャレンジ。
ハムも危険な香りを漂わせた宍戸錠タイプ。
ボツリヌス菌胞子A型・B型、120℃ 4分。
ちょっと時間は足りませんがきっと大丈夫でしょう。
だって、
チョー熱いから。 ( ゚∀゚)
てか、群馬県ではおっさんのチョーはOKなんですね。
なんか安心したぞ。
数十秒待つと、何やら銀色の物体が排出されました。
熱いというのもあるでしょうが、
この取り出しにくい深さが一番の問題だと看破。
お行儀が悪いですが、まずは中味を確認。
見た目、匂いとも大丈夫そうです。 オイ
パンとハムの厚みがあんまり違いませんね。 ( ゚∀゚)
うん。 うどん同様、味は悪くないです。
秋~冬限定なら全然OK。 限定すな
ウェブの情報では一日数回、
近くの食堂で調理したものを補充しているそうです。
色々と書きましたが、衛生面で問題のないことを
設備の歴史(古さ)とお客さんの数が物語っていますね。
私が 戦って 食べている間にも3人ほどお客さんが来ましたが、
皆さん手慣れた様子のタッチ・アンド・ゴー。
そばやうどんを手早く食べて席を立たれます。
猟をしているという方とお話ししました。
ヤマドリを二羽仕留めたあと、川辺へ降りて鴨を狙うそうです。
散弾銃を積んだ車から目を離さないよう、
このコーナーを利用しているのでしょうね。
帰り際にはテーブルを綺麗に拭き、ゴミをきちんと分別。
その手の張り紙は何もありませんが100%の実施率。
そうこうしていると、店主が食材の補充にやってきました。
自販機の中を見るチャンス。 背後から忍びよります。
中は衛生的に管理されているようです。
少しお話ししましたが、朴訥な感じが親父と話しているみたい。
ファンの多い店ですから、元気に続けて欲しいです。
いつまでもチョーとか言おうな。 ( ゚∀゚) together
長居をしすぎました。
冷えかけたエンジンに再び火を入れて東へ。
草木ダムまで登ってみました。
上空は風があるらしく、雲が結構な速さで流れています。
緞通みたいな紅葉と斑な雲の影。 なかなかの見ものでした。
この先、足尾銅山を経て日光に抜ける手もありますが、
せっかくですので花輪駅周辺を探検することにしました。
待合室やトイレが完備されたいい駅舎です。
観光客を迎える準備だけでなく、
地元の人に大切にされていることが良く分かります。
このあたり、今の国道からは離れていますが、
かつては桐生の町と足尾銅山を繋ぐ銅街道として
賑わったようです。
近くにある花輪小学校の旧校舎にお邪魔しました。
土日だけ一般に公開しているようです。
玄関でスリッパに履き替え、少し軋む板張りの廊下を歩きます。
この感じ、ずいぶんと久しぶりです。
明治~大正期の建物なのでしょうが、
よく手入れ、保存されていますね。
小学校1年生のときだけ教室に石炭ストーブがありました。
翌年からは石油ストーブに置き換わりましたが、
バケツで石炭を運んだ記憶があります。
昭和レトロな自販機だけを目的に、
ちゃんとした計画も立てずにふらりと来てみましたが、
ここでも小さなスターゲイトを見つけました。 ( ゚∀゚)
百歩譲って輪廻というものが存在したとして、
また子ども時代を過ごすことができたとしても、
過去に戻れないことは熱力学の偉い人が証明しています。
不便で不思議で子どもには少々理不尽だった時代。
色んなところに隙間や闇が存在した時代。
清潔で快適な現在は間違いなく素晴らしいですが、
二度と戻れない場所だからこそ憧れるのかも知れません。
ぽかぽかとした小春日和、
寝不足の頭ですっかり妄想してしまいました。
正気に還ると、ここは家まで120km超の山のなか。
通用口の外にはバイクが待っています。
過去への憧憬はほんのひとときの余興として、
少々面倒くさい残りの人生をどう面白く生きるか。
ちょっとは真面目に考えることにします。 (;゚∀゚)
さて、そろそろ走り出すことにしましょうか。
おわり。