フォークスタビライザについて考えてみた。 [COERCE 0-35-HB4402] [バイク整備]
10/14の日記で取り外したFフォークスタビライザ。
これまでも日記の中で何回か、
精度がでていないだのナナメになるだの、
酢豚にパイナップル入れるの禁止だの、
一消費者としての切ない思いを綴ってきました。
でもね、ある日ふと思ったんです。
そもそもバイクメーカーはアウターチューブのこの位置に
部品が後付けされることは想定していない筈。
ある程度は想定していたとしても、
取り付けのための精度に関して保証などしていません。
もちろん工業製品ですから設計上の目標値として
公差は指定されているでしょうし、
実際に製造上、然程のバラツキはないと思います。
でもやはりこの場合、
一方的にフォークスタビの精度が悪いなんて言うのは
少々お門違いな気がします。
結局は「相性の悪い個体同士だった」ってことなんでしょうね。
価値観の相違
ということで考え方を転換しました。
要は精度を求めるのではなく、
個体差を吸収できる構造のものを選ぶということ。
今回選んだのは5ピース構造であることはもちろん、
クランプ部分にジュラコン製のカラーを挟み込むタイプのものです。
ジュラコン、いわゆるエンプラの一種(商標)ですが、
調べてみるとなかなか素性のいい素材みたいですね。
ジュラコン製のカラーが椎間板みたいな役割を担ってくれることを
期待しての選択だったのですが、
とにかくこの製品、見ての通りアソビが大きいです。
髪の毛ほどの隙間もなく、なんて思想は最初からないような。 ( ゚∀゚)
「ごわす」というメーカーですので、
きっと薩摩隼人のような剛毅な人たちが設計しているのでしょうね。
COERCE コワース
ハイパフォーマンス スタビライザー ZEPHYR750
デザイン的には以前のPLOT製のほうが格好いいですね。
また、これだけアソビという名の隙間が多いとトルク管理が
大変です。
特に樹脂を介しているのでボルトの弾性域での伸びは期待できず、
経時で緩みやすいと思います。
とりあえず中強度のネジロック剤を塗り、
12Nmくらいのトルクで締め付けておきました。
あとはバイクとの相性ですね。
特にサスがフルボトムした際に他の部品と干渉しないか。
前の前のバイクのとき、
フォークスタビがブレーキラインのバンジョーと接触し、
フルードがダダ漏れになったことがあります。
もちろんフルブレーキング中のことですから、
正直な話、天に召されるところでした。
フルステア+フルボトム時も要注意です。
スタビのヒール部分でオイルクーラーのフィンが潰れます。
先代のオイルクーラーのとき、
両頬にエクボができるのが不思議だったのですが、
こいつが犯人でした。
簡単に取り付けられるパーツなんですが、
モロモロ手当てすると、優に1Hはかかってしまいました。
とにかく位置を出すのに神経を使いました。
結局、日曜日の半日を費やしたりして。
効果については賛否両論のあるパーツですが、
効果がないからといって同時に無害な訳ではなく、
着けることによるマイナス要因についてもきちんと考える
べきでしょうね。
酢豚にパイナップルを入れることと同様。 しつこい
例によってオチなどありません。