富士みち [ツーリング(近場)]
2014/08/15
津久井まで来ました。 相模湖あたりで甲州街道に乗る算段。
お盆まっただ中の15日、
中央道は帰省客に譲ることにして下道を走ります。
ま、いつも下道なんですけど。 ( ゚∀゚)
先日導入した小型トップケース、今日が初登板。
見た目の仰々しさもなく、いい感じです。
クーラーバッグも今日が本格的デビュー戦です。
途中のセブンで朝ごはんを仕入れておきました。
いつもなら店先で太陽に焙られながら手早く食べるのですが、
傷みを気にせず眺めのいい場所まで移動することができます。
ということで、猿橋まで来ました。
構造や装飾など、非常に凝った造りになっています。
とても猿が作ったとは思えません。
てなことを言いながら、
竹のベンチに腰かけて朝ごはんにしました。
傍を通る女子が不自然に顔をそむけます。 首が270°くらい回転
お初のアイテムがもうひとつあります。
最近話題のair headってやつ。 直訳すると空っぽ頭。 ほっとけや
通気性の改善というより、
髪の不自然な潰れを軽減する効果があるようです。
なるほど、なかなか効果がありそうです。
いつもなら磯幽霊みたいになる髪が皇太子殿下くらいに。 不敬罪
■
大月の町の手前でR20からR139へ。 「富士みち」を走ります。
むかし、富士講の行者さんが白装束で歩いた道だそうです。
富士山に向かって真っすぐ進む道。
道沿いに往時の面影が残っていないか注意したのですが、
残念ながら見つけることはできませんでした。
ただ大小、いろいろな神社があるようです。
正面に見える富士山。 つい100年ちょっと前、
このあたりは荒涼とした蘆原だったのでしょうか?
想像が膨らみます。
雲の具合を見ると、身延側はお天気が悪そうですね。
行けるとこまで行ってみましょう。
富士急大月線・三つ峠駅で小休止。
路線案内図は強引に山手線と繋がれています。
これを見て通勤圏内と勘違いする人がいそうです。 ない
コンビニよりこんなちょっとした日陰にバイクを停めるほうが
性に合っています。
通りかかったおばちゃんと、探り探りに交わす挨拶。
観光売店。
かつては食堂であり、生鮮果実の販売も行っていたようです。
森永キャラメルがハイキングで定番のおやつだったのですね。
隣の美容室。
日本が復興し、余暇を楽しむ余裕が生まれた頃、
「観光」という語が新しい気分で使われていたのでしょうかね。
鉄道が通り、駅の前で売店を営み始めた一家。
長じて売店の隣で美容院を始めた孫娘。
膨大な時間が流れ、さまざまな喜怒哀楽を重ねた家族。
勝手に他人様の人生を俯瞰してみました。 余計なお世話。
と、踏切の警鐘が鳴りはじめました。
すっかり昭和の気分になっていたせいでしょうか、
根拠もなく木造で箱型の電車がやってくる気になっていました。
そしたら、どうよ。
拡大図。
特急のくせに滅法遅いので、乗客にガン見される始末です。
慌ててブラを着けます。 変態疑惑
/ イケメンかくにん! \
■
このあと身延へ抜け八ヶ岳の見えるあたりまで走ったのですが、
甲府盆地の蒸暑さに参ってしまいました。
富士みちが思いのほか面白かった所為でしょうか、
見慣れた風景で写真を撮る根気が尽きました。 おっさんだもの
そうそう、クーラーバッグの効果は覿面でした。
朝6時に入れた飲み物が正午の時点でまだ凍っていました。
やるじゃん、サーモス。
その一方で、こいつ。
そもそも粘着力が弱かったのですが、暑さで剥がれやがりました。
カーボンが、あぼーんです。
( ゚∀゚) お!
カーボンが、あぼーんです。
ぜんぜんうまいこと言えてないって
帰ってから速攻、別のに交換してやりましたともさ。
/ 精進いたします \
■
まったくの当てずっぽうですが、
都留から富士吉田のあたり、
なんとなく奈良の雰囲気に似ている気がします。
道端の神社や古碑。
仏教以前の根源的、原始的な宗教観を感じる所為でしょうか。
常に視界に富士山があることの心強さと畏怖の念。
継続的に受ける心理的負荷は、
人の生き方や土地の色合いに大きな影響を与えますね。
近いうちにリタイヤしたら、そんな根も葉もない仮説を
日本のあちらこちらを訪ね歩いて確かめたいのですが、
果たしてそんな元気が残っているか。 ( ゚∀゚)
今回は面白い体験をしました。
たぶん人には伝わらない微妙さですが、
どこかの歯車が一齣進んだような気がします。
次回はもう少し下調べをしてから訪ねたいと思います。
■
お盆休み中のツーリングはこの一本で終了です。
炎天下、頑張ってくれたバイクを念入りに掃除をしました。
来週はお墓参り。 9月中は休出の予定も入っています。
次の長旅は10月頃、秋の高山祭に合わせて宿だけ押えました。
では皆さま、楽しい週末をお過ごしください。 ( ゚∀゚)