闇の大地底王国2 [サスペンス]
2015/07/26
灼熱の地上から、地の底に逃れることにしました。
関東某所。 闇の地底王国。 ( ゚∀゚)
四方を囲む岩肌からは、
白くて淡い妖気が滲み出ています。
假屋崎某が活けた花。 闇に射す一条の光。
わらわらと亡者が縋りつく蜘蛛の糸。
気温10℃。
涼しいことは涼しいのですが高原の爽やかさとは程遠く、
じっとりとした湿気が纏わりつく奇妙な感触。
皮膚がひりひりとします。
堪え性のないのがO型の特性です。
どんな名湯でも50数えるのが精一杯。
差し込む明かりを頼りに地上へ。
これまでの旅では
その土地の空気を正しく感得することに腐心。
そのためにバイクはとても好都合でした。
波形を乱さずにありのまま観測するには、
高インピーダンスのプローブが便利ですから。
うん、下手な喩えだ。 ( ゚∀゚)
でも体力や気力が落ちてくると、
自分の内部抵抗を高く維持するのが難しくなります。
磁場を乱す迷惑な闖入者。
そこでおっさんは詭弁を弄します。
これからは土地への同化を目指そう、なんて。
そんなこんなで、
内田百聞や中井精也を読み散らす毎日。
首尾よくrebootできたら、またツー日記を再開します。
穴の外は夏の強烈な太陽。
白く飛んだ涅槃の風景が待っていました。
息苦しいほどの暑さですが、こっちのほうがいいや。
陽に見せかけた陰。
ぼんやりと抱いていた夏のイメージは
躍動感や汗、ある種の騒々しさでしたが、
本当はもっと静かで物悲しい季節なのかも知れません。
Summertime ...
Child, the living's easy
子どもの頃は生きるのなんて簡単だった
ジャニスの幻を見た夏の一日でした。
Summertime / Janis Joplin