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鹿が教えてくれた(前編) [ツーリング(超100km)]


2016/07/23

金曜日になって天気予報が変わりました。
作戦決行です。

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お天気がいまひとつなせいでしょうか、
意外と涼しい朝です。

前日まで雨の不安がありましたが、
何事も諦めないでいると、
不思議と潮目が変わることってありますよね。

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今のうちに距離を稼ごうと所沢,川越と北上し、
美里町(埼玉県児玉郡)で最初の休憩を取りました。

道端の案内板、「猪俣の百八塔」とあります。

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見上げると小高い丘の稜線になにやら林立しています。
ひとっ走り登ってみましょうか。

気分はS.マックイーン(大脱走)です。

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開けたところまで登ってみると、
奇妙な風景が広がっていました。

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百八塔というので石塔のようなものを想像しましたが、
土塁に藁を積み上げたものみたい。

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このひとつひとつの下に、
代々の村長さんが埋まっています。 うそです

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うん、こんな感じでだらだら書いていたら
いつになっても終わりませんね。
先を急ぐことにします。

百八塔の謂れについては各自調べてください。 オイ

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富岡の町の中ほど、
「七日市藩邸」の看板を見つけました。 
七日目のパンティーじゃないぞ

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藩邸は富岡高校の敷地内にあるようです。
校内にバイクを乗り入れるのは
なんとなく気持ちがいいですね。 ( ゚∀゚)

気分は舘ひろし(暴力教室)です。

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ちなみに藩邸の感想は特にありません。 オイ

てな感じで時々休憩を挟みながら
下仁田(群馬県甘楽郡)まで来ました。

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久しぶりのバイクということで、
高速を使って誤魔化さずに
下道を丁寧にと考えたのですが、
案の定、距離が稼げていませんね。

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この時点でお昼過ぎ。 ( ゚∀゚)

いつもなら帰り支度を始めるところ、
つい内山峠を越えてしまいました。

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薄らぼんやりしているうちに、
コスモス街道(R254)を抜け佐久へ。

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内山峠は霧の中でしたが佐久側は気持ちのいい青空。
日差しは強いものの
からりと竹を割ったような暑さです。 ごめんよくわからない

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駅名になっている佐久平(さくだいら)というのは
佐久盆地のことらしいです。
目の前に景色が開けるような、
雰囲気のある呼びかたですね。

 文中、佐久平健(暴れん坊将軍)って
 どこかで挟みたかったのですが、
 無理矢理すぎるので諦めました。

空が広く明るく開けた野。
あの町なみまで下ってみましょう。

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高原の空気に惹かれるように西へ向かいます。

散歩中、ずるずると天竺へ行ってしまった
三蔵法師の気分ですね。 猿に襲われるぞ

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疲れたらどこかで泊まるつもりで
着替えを持参している確信犯。
週末でもビジホならなんとかなるでしょう。

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上田の町に着きました。

一段と日差しは強いですが、
木陰に入ると涼しい風が吹いています。

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新しい街並みのなかに歴史が点在した
魅力的な街ですね。

いまにも袴姿で角前髪の少年が現れそうです。

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上田城まで来たのですが、
道中しつこいほどの「真田丸」の幟。

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歴史というものはひっそりとありのままに、
観光客の多寡に囚われず泰然としていて欲しいもの。
ここに限ったことではありませんが、
妙なコスプレ野郎の「おもてなし」も不要です。

すっかり興醒めし、上まで登らずに撤収する捻くれ者。

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 文中、真田丸ひろ子って
 どこかで挟みたかったのですが、
 無理矢理すぎるので諦めました。

そろそろ16時。 今日の宿を探さねばなりません。

上田のビジホと考えていたのですが、
運良く鹿教湯(かけゆ)温泉の国民宿舎が取れました。

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千曲川の半過岩鼻見物をキャンセルし、
平井寺トンネルを抜けR254に向かいます。

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松本方向に数キロ、
三才山トンネルの手前に鹿教湯温泉があります。

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R254というと、今日通った内山峠~コスモス街道。
思いがけない再会に、
ちょっと不思議な感じがしますね。

小学生のころ、クリスマス会でのプレゼント交換。
歌に合わせて回しているうち、
自分のプレゼントが戻ってきよったで、みたいな。

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温泉街の賑わいは近くの別所温泉に任せ、
こちらは静かな湯治場の雰囲気ですね。

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鹿教湯。 信仰心の篤い猟師に、
鹿に姿を変えた仏さまが教えてくれた温泉だとか。

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お前とちゃうわ

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今夜の宿に到着しました。
上田市が運営する国民宿舎鹿月(かげつ)荘、
通称「うえだ花月」です。後半はうそです

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エントランスの軒下にバイクを置かせて貰いました。
これで夜来の雨でも大丈夫。

今回は簡単なカバーを持参しました。
こうしておかないと中国人旅行者が跨ります。

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部屋はこんな感じでした。 室内にバス,トイレなし。
2食付で6000円ほどですので、
こんなもんでしょう。

風もないのに掛け軸が揺れるのはご愛嬌。 それたぶん霊

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荷物を置いたらまずはひと風呂。
お湯はとても良かったのですが風呂場が狭いですね。
外湯に行く元気もないので我慢我慢。

尻に深刻な肌トラブルを抱えたおじさんの登場を機に
そそくさと撤収しました。 Ing King

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風呂から出たら夕食の時間です。
宿の夕食としては少々寂しいですが、
ごはんと味噌汁が美味しかったので全然OK。

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食事の後は周辺を探検します。
いい感じに暮れてきましたね。

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薄紅の浴衣を着た娘さんが不釣り合いなほど、
普通に鄙びた集落でした。

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温泉と言う地の利にしがみつくでもなく、
ありのまま、普通に自然な土地の暮らし。

  素敵やん   久々に島田紳助な

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そのせいでしょうか、
真田領にありながら、熊本藩主の加藤清正も
こっそりと訪れていたようです。

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あ、これは「賭博黙示録カイジ」で観たわ。
74mではなく74寸(2.24m)くらいでしょうか。

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更に進むと謎の建物を発見しました。
こういうのが旅の醍醐味ですね。 ( ゚∀゚)

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障子は破れ、すっかり廃墟と化した宿なのですが
「真田家江戸黄金上屋敷」と称する
アミューズメント施設があるようです。

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真田丸人気に乗っかろうと急造したのでしょうが、
やたら修辞の多いネーミングですね。
まったく意味が分かりません。

ていうか、高いわ。

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洒落で入るにしてもこの外観は怖すぎ。
一角に明かりが灯り人の気配がします。

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リゾートホテル天竜閣という施設ですが、
帰ってから調べてみると
ぷよぷよの畳に酸っぱい料理、
なかなかのハードパンチャーのようです。

今は宿泊はできず温泉施設のみ稼働中とか。

  混浴だって。  (;゚∀゚) しもたっ!

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すっかり日も落ち、街灯に明かりが灯りました。
知らない町を歩いていて、いちばん心躍る瞬間ですね。

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とはいえ、逢魔が時に深入りは禁物。
そろそろ宿に戻りましょうか。

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明日に備えて今日は早く寝ることにします。
初日の報告はこのへんで。

おやすみなさい。

文殊菩薩の化身が余計な電飾の所為で
X'masのトナカイになってしまった画像でお別れします。

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