2018東北2 トトロのとなり [ツーリング(超100km)]
流星号はこんな場所で預かってもらいました。
目の前に係の方が常駐する
スーパーセキュアな一角です。 ( ゚∀゚)
バイクの上から横着市内観光。
歴史を感じる建物が残っていますね。
次の課題ができました。
寒河江,尾花沢を抜け、新庄を目指します。
東根あたりで風景が開けました。
遠くに見えるのは月山でしょうか?
午後、時間があれば寄ってみたいですね。
尾花沢を過ぎたあたりから霧が深くなりました。
気温が下がり身体が強張り始めたので、
道の駅で太陽を待つことにしました。
10分ほどするとみるみる青空が広がります。
うん、これなら気持ち良く走れそうです。
新庄まで来たところで、鮭川村を目指し国道を外れます。
何日かに亙ってバイクを走らせていると、
気持ちに起伏が生まれます。
たぶん今回の旅で今が一番気持ちのいい瞬間。
この後のことはわかりませんが、
何となくそう感じます。
集落の道は最徐行。
道端のお年寄りにお辞儀しながら、
なんとか約束の地に辿り着きました。
小杉の大杉、通称トトロの木です。
畑で作業していた方にお願いし、
トトロのとなりに流星号を並べてみました。
あれから何年経ったんでしょう?
震災の年に初めてお邪魔して以来、
いつかまた来たいと思っていた場所です。
途中のコンビニで仕入れたお弁当を広げ
しばらくここでもんまりすることにします。 もんまりって何?
トトロと差し向かいで朝ごはん。
振り返ると青い空に白い雲、そして下弦の月。
春先から色々なことがありましたが、
何とかいまこの場所に辿りつくことができました。
見えざる暖かな存在を感じ、
感謝する瞬間ですね。
■
鮭川村から最上川に向かい南下、
清川の町を目指します。
水分補給のためときどきバイクを停めると、
無数の蜻蛉に囲まれます。
走っていて蜻蛉の群れに突っ込むことがありますが、
亀田親子のピンポン玉のように華麗に躱します。
最上川の向こう岸。
庄内町清川に目指す場所はありました。
清河神社の境内にひっそりと建つ、
清河八郎記念館です。
清河八郎というと稀代の策士という、
日本人としてはあまり嬉しくない修辞で
語られることが多いですが、
ひとつひとつの展示を追い、
彼の生きざまをなぞってゆくうち
少し印象が変わってきました。
外遊に理解のない土地に生まれ、
世の変化を座して鬱々と眺める日々。
彼にとって浪士組の奇策は、
無理を承知のワンチャンスだったのかも知れません。
清河神社にお参りを済ませた戻りみち、
記念館の前で窓口の女性に声を掛けられました。
横浜ナンバーが腑に落ちないらしく、
どうして清川まで来たのか聞きたい様子。
会話のきっかけをつくるうえで、
横浜というのは随分と便利な土地で、
行く先々で、以前に横浜で働いていたとか
横浜に親戚がいるといった話を良く聞きます。
今回の東北ツーでもそういう方に3人出会いました。
あとの2人は男性なので割愛
玄関脇の丸テーブルでお茶をいただきました。
色々なお話を伺ううち、
自然と月山の話になりました。
過去2回、晴れた日の月山を
眺めることができなかったことを話すと、
今すぐ行くべきとの強い勧めを受けました。
ぜひ山上から庄内平野を眺めて欲しい、と。
予想していなかった展開に戸惑いながら、
でもちょっと面白い流れに身を任せながら テレサ・テンな
月山に向けてバイクを走らせます。
と、見せかけて目と鼻の先にある
『芭蕉上陸之地』でバイクを停めます。
今回のツーでは芭蕉が通奏低音ですから。
新大陸に上陸した芭蕉は
ここを西インド諸島と名付けます。 うそです
この場所に向かう舟中で、
有名な句が詠まれましたね。
五月雨を 横山やすし 最上川
すみません、間違えました。
五月雨を 怒るでしかし 最上川
再々申し訳ありません。
やっさんが憑依していたようです。祓いました
月山と言えば出羽三山の霊峰です。
表玄関から向かうことにしましょう。
ということで羽黒山大鳥居に向かったのですが、
ナビの残り距離数が減ってきても
なかなかその姿が見えません。
ここにあった筈なんですが。
デビッド・カッパ―フィールドの仕業でしょうか?
解体しちゃったって。 ( ゚∀゚)
ちょっと拍子抜けしながらもナビを再セット、
月山高原に向かいます。
牧場の一角に月山高原展望台があります。
なだらかな丘を登ってゆくと、
月山の眺望が開けます。
消えた大鳥居に手間取っているうち、
頂上付近が雲に隠れてしまいましたね。
振り返ると庄内平野が一望できます。
あの広大な平野で『はえぬき』や『つや姫』が
すくすくと育っているのですね。 そこかい
ぜひ眺めて欲しいと勧められた眺望。
またひとつ忘れがたい風景に出会ってしまいました。
そうそう、
ここにも大量の蜻蛉がいました。
ほんと気色悪いくらいに。 気色悪いとか言うな
地球侵略を企む
異星人の宇宙船かも知れません。 中2か
↓ 拡大グロ注意
そろそろ本日の締め、
六十里越街道を大江町に向かいます。
以前にも日記に載せた楯山公園、
別名・日本一公園からの絶景です。
楯山に阻まれ急に向きを変える最上川と、
それに従うような人々の営み。
左沢(あてらざわ)線の線路やアーチ形の石橋など、
色々な要素が景色を組み上げている不思議。
公園から遠望した石橋まで下りてきました。
山上には先ほどまで居た公園が見えます。
私の残像が手を振っていました。 なにそれこわい
と、このへんでタイムアップ。
お腹もすいてきたのでホテルに戻ることにします。
ホテルにバイクを預け、山形駅まで来ました。
山形の郷土料理、特に芋煮が食べられる店を探します。
ひとりで居酒屋に入るのは
一種の罪悪感がありますね。 ( ゚∀゚)
店員さんにおおまかな希望を伝え、
あとはお任せすることにしました。
芋煮は村山地方のもの。 基本形なんだって。
山形牛がいい風味を出しています。
だだちゃ豆は普段口にしている枝豆より
甘味が強いように感じました。
もってのほかの酢の物。
食用菊を料理のいろどり程度に考えていましたが、
料理としてきちんと成立していますね。
風味や食感など癖になりそう。
『だし』を盛った硬めの豆腐。
最近は地元のスーパーでも見かけるようになりました。
山形牛は陶板焼きで。
食に関する部分は十分に堪能できました。
初孫というお酒をいただいているうち、
日中の疲れが出たのか
すっかりいい気分になってしまいました。
ですので、写真がピンボケでも仕方ないと思うねん。
〆の蕎麦と味噌汁をいただいて本日は終了。
最後まで隙のない食事になりました。
できるな、あの店員さん。