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2018東北3 あゝ小野訓導 [ツーリング(超100km)]


2018/10/04

東北ツー3日目。
今日も気持ちのいい朝を迎えました。

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R286を東へ。 蔵王町を目指します。

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有耶無耶関のごちゃごちゃした山道は
山形自動車道でパスしました。

時間と体力温存の代償は150円。 ( ゚∀゚)

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蔵王の町を過ぎると、
今日最初の目的地、白石(しろいし)は目の前です。

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R4と合流してほどなく、
大きな看板が見えてきました。

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『小野さつき訓導殉職の地』。

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三波春夫さんの曲に
花咲く墓標、というのがあります。

大正11年ですから今から96年前、
白石川で溺れた生徒を救うために殉職した
新任女性教師とその親の心を称えた曲です。

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今なら色々な意見が出そうな行動ですが、
時代の気分もあったのでしょう、
当時は大変な美談として語られたそうです。

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『訓導』というのは先生のこと。

遭難場所の川岸は公園になっており、
小野先生を顕彰する碑が建てられています。

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今でも毎年、事故のあった7月7日に
追悼式が行われるとのことで、
慰霊碑前には枯れた花束が残されていました。

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 小野先生の父親は
 預かった生徒の命を救えなかったことを詫び、
 生徒の親はわが子の行動が
 先生の命を奪ったことを詫びます。

 今ではこうはならないでしょうね、
 良し悪しは別として。

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同時にこの河畔は
白鳥飛来地としても有名なようで、
白鳥公園として整備されています。

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広義の白鳥。( ゚∀゚)

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向こう岸を走る東北本線の警笛を聞きながら、
ベンチで朝ごはんを食べました。

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小野先生の勤務した宮小学校には
顕彰館があるとのこと。

ちょっと行ってみましょうか。

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宮小学校への細い道を辿ります。
場所はすぐに分かったのですが、
ゲートは閉ざされたまま。

普段は教職員の駐車場として
使われているようです。

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不審者として通報覚悟で校内に入りましたが、
顕彰館の扉も施錠されています。 (;゚∀゚)

そら、そうでしょう。
来るかどうかも知れない見学者のため、
常時職員を配置するわけにはいきません。

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管理する役場に
電話で聞いてみようかとも思いましたが、
私ひとりのために時間を割いていただくのも
気が引けます。

次の機会があれば、
電話をしてからお伺いすることにします。

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七ケ宿街道を米沢に向かいます。

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途中、高畠でお土産を購入しました。

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バラード。
山形で作られた洋梨とのことで、
バートレットという品種とラ・フランスの交配種だって。

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2週間ほど追熟して黄色くなったら食べごろ、
洋梨特有のぬめりと甘味が自慢とか。

自宅に発送してもらいます。
帰ってからの楽しみができました。

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米沢に入って最初に訪れたのは、
堂森善光寺です。

町はずれの小さなお寺ですが、
ここは前田利益(慶次)が移り住んだ場所で
彼を偲ぶ祠が建てられています。

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背景にお墓が写り込むことを諸霊にお詫びし、
祠を写真に収めます。

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『花の慶次』の影響でしょうか、
ちょっとおかしなことになっていました。

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漫画の切り抜きや煙管はまあええとしよう。
いや、あかんけど、まあええわ。

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  アプリて。

わざわざ石に刻むことでしょうか、これ。
思わぬ人気に運営側も浮き足立っています。 ( ゚∀゚)

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お、村人と力試しをしたという力石ですね。

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って、持ったらあかんのかーい。 髭男爵でひとつ

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『兜むくり』の故事に因んだモニュメントは可動式、

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さっそくむくってみました。

  なんか知らんが、ちっとも楽しくないぞ、俺。

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突っ込みどころは満載ですが、
少しも嫌味を感じません。

心がこもりすぎて、
体温が移ってしまったようなお寺ですね。

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うちのご先祖様、
前田氏とは多少の縁があったと聞いています。
何百年も前のこと、真偽不詳ですけどね。

そのお礼と、今月娘が金沢に転居しますので、
諸事宜しくとの願掛けのために伺った次第です。

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順序が逆になりましたが、
米沢に入ったご挨拶のため上杉家廟所を訪ねました。

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霊廟のレイアウト図がありました。
謙信公は高野山がメインで、
こちらはサテライトのようです。

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ここで急に、セリーナ戦で痛めた
左膝が痛みはじめます。 大坂?

お伺いしながらアレですが、
昔から謙信公の遺構と稲荷系神社とは
あまり相性が良くありません。

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見える人とか、シャーマン気取りは
中学生に任せるとして、
何かの記憶やどこかで読んだ事柄が
意識に作用しているのかも知れません。

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資料館がありましたが、
ブーツを脱ぐのがめんどくさいのでパス、
結局入場後5分で見学を終えました。

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上杉家廟所を出てすぐ、
米坂線の踏切脇に
いい感じの食堂を見つけました。

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色々なメニューがありますね。
なんかわくわくします。

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本当なら米沢ラーメンを注文するのが礼儀ですが、

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かつ丼を頼んでしまいました。

しっかり火の通った卵と紅白のなます、
たこぶつや山菜の煮物が添えられています。

一番嬉しかったのはなめこの味噌汁。
たぶん土地の味噌だと思うのですが、
やや酸味のある熟成された深い味でした。

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帰りぎわ、
とても美味しかったですと声を掛けたところ、
生の『おしょうしな』を聞くことができました。

バイクを出そうとしてふと店内を見ると、
カウンターの中からおばさんが
少女のように手を振ってくれました。

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今日の宿泊地までまだ少し距離があります。
民宿を食事つきで予約していますので、
遅れるとご迷惑がかかります。

先を急ぐことにしましょう。

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喜多方,会津若松を抜け、
湯野上温泉には16時過ぎに到着しました。

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バイクは庇の下に置かせて貰いました。
夜来の雨にも安心ですね。

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まずは温泉をチェック。

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広くはありませんが、
露天の湯温が高いのが高ポイントです。

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他の宿泊客が到着する前に
一番風呂に入ることにしましょう。

湯船の底に源泉が噴き出す小穴があり、
My小穴を直撃するところでした。 あっぶないとこや

近くを流れる渓流の音を聞きながら、
のんびりと露天風呂を楽しむことができました。

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部屋で薄らぼんやりしていると、
夕食の準備ができたと呼ぶ声がします。

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棒鱈の煮物は水で戻すのに手間がかかるんだって。
一旦石のように乾燥させることで、
長期保存はもちろん、随分と風味が増すようです。

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夕顔の煮物には独特のぬめりと食感がありました。
こういう料理との出会いも民宿泊の楽しみですね。

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マスカルポーネとお餅をあしらった茶碗蒸し。
ちょっと苦手でしたが、
女将さん渾身の作とあっては
残すわけにはいけません。

このあたりは民宿泊の緊張感ですね。

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和牛に火が通るころにはすっかり満腹です。
とはいえオプションでお願いした和牛陶板焼き、
残さず食べないと牛に祟られます。


ここでも地酒をいただきました。
風呂上がりの一杯、もう目しか動きません。
なにそれこわい

新潟周りで帰ろうかと思っていましたが、
台風の動きが心配です。

予定を1日早く切り上げて、
明日帰ることにしました。

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