2018東北4 遠い帰り道 [ツーリング(超100km)]
6時に起床して朝風呂を楽しんだあと、
朝食の準備ができるまで
宿の周りを散策しました。
谷あいを眺めていると
遠くで踏切の警報機が鳴り出し、
会津鉄道の列車が通り過ぎました。
なんか得した気分。 ( ゚∀゚)
バイクを見ると濡れた様子はありません。
夕べ夢枕に聞いた雨音は、
近くの渓流の音だったようです。
部屋に戻って天気予報をチェック。
今日あたりから台風の影響が出てくるようです。
情報を総合すると、
午前中、福島県内は雨の心配はなし。
埼玉以南は雨模様ですが、
明日は回復するようなので、
午後遅くに埼玉に入れば良さそうです。
ざっくりと予定が決まったところで朝ごはん。
大粒の納豆が美味しくて
つい食べ過ぎそうになりますが、
バネ上重量を考慮して控え気味に。
途中で雨に遭うことを前提に荷物を積みます。
宿から出るとき、
女将さんからお土産をいただきました。
中味は道中のお楽しみにしましょう。
少し若松方面に戻り、大内宿を訪ねました。
朝の大内宿は人通りも少なく、
なによりも煩い駐車場係がいないので
気持ち良く見学できました。 ( ゚∀゚)
通りから外れた神社では
お祭りの飾りつけがされていました。
雪の季節を前に、
茅葺屋根のメンテも進められている様子。
■
南会津から日光,渡良瀬溪谷を抜けて帰ろうと
思ったのですが、
昨年の会津ツーと同じコースになります。
考え直して1キロほど戻り、
白河を目指すことにしました。
甲子(かし)高原の見晴らしのいいところで休憩。
思いついた目的地をスマホで検索し
ナビにセットします。
■
今回の装備はこんな感じ。
今更感はありますが、
写真の水増しのためご紹介します。
日ごろタンクバッグは使用しないのですが、
カメラやスマホの保管,充電のため
マグネット式のものを取り付けました。
ところでこのバッグ、ゴムひもが付いていますが、
まったく役に立ちません。
良く出し入れする装備はトップケースに収め、
主に宿で使用する着替え類は
タナックスのシートバッグに入れました。
バイクに跨る際、
脚を上げるのがひと苦労です。
■
中心地から8キロほど南にくだったあたり。
白河の関に到着しました。
芭蕉が旅への迷いを断ち切り、
奥の細道に向かう決心を固めた場所です。
心もとなき日数重なるままに
白河の関にかかりて旅心定りぬ
「いかで都へ」 と便り求しも理なり
中にも此関は三関の一にして
風騒の人心をとどむ
秋風を耳に残し
紅葉を俤(おもかげ)にして
青葉のこずえなほあはれなり
引用で行数を稼いでみました。 ( ゚∀゚)
清川の町で聞いた話ですが、
世の中には芭蕉の足跡を辿りながら
奥の細道を旅する人も多いとか。
公園の片隅には打ち棄てられた遊具や
施設の跡がみられます。
兵どもが夢の跡
芭蕉の名を見上げ、またその旅の生涯に憧れ
芭蕉所縁の地を盛り上げたいという
人びとの健気さを感じます。
バイクに戻ってひと息つきます。
宿でいただいたお菓子でおやつの時間。
小さな手紙が添えられていました。
人と接するのが煩わしくて
バイクで出掛けましたが、
どこにいて何をしていても
誰かしらのお世話になるという事実。
気儘なバイク遊びも度を超すと
収支が合わなくなってしまいます。
お蔭さまで踏ん切りがつきました。
今回の東北ツーはここまでとし、
これから先は安全に帰ることに集中します。
宇都宮まできたところで食事を取ります。
空模様を見ると、
どうも雨は避けられそうもありません。
濡れた身体では
食事を取ることもままならないため、
今のうちに食べておこうという魂胆。
天下一品。
まだまだ遠い帰り道。
ここから先は体力と気力が必要ということで、
こってりスープに大量の大蒜を投下。 ( ゚∀゚)~
くじでミニミニ丼が当たってしまいました。
神さま、ありがとうございます。
でも、これじゃないねん。
思わぬ荷物が増えましたがこれも旅の記念、
ありがたく頂戴しておきます。
大宮まで来たところで本降りになりました。
合羽の上だけ着用し、
レイングローブに取り換えました。
西東京あたりで最後のトイレタイム。
ドラッグストアのトイレは店外にあるため、
こんな時にはとても助かります。
次回大量買いしますので許してください。
ドライマスターのパンツも
そろそろ防水性の限界ですが、
裏地がメッシュのため
意外と不快感はありません。
20時に無事自宅に到着しました。
道中お世話になった皆さま、
ありがとうございました。
また最後まで糞つまんない日記を読んでくださった
皆さまにも感謝です。
ひょっとしたらこれが人生最後の長距離ツーに
なるかも知れないと思っていましたが、
色々な風景と多くの人と出会うことで、
世の中とバイク旅に未練が生まれてしまいました。
これからの三連休、
観たもの聞いたことを整理したいと思っています。
追伸、
翌土曜日朝から、
1000キロほどの距離を
頑張って走ってくれたバイクを綺麗にしました。
いつもの水なし洗車ですが、
案外綺麗になりました。 汁なし担々麺みたいに言わない
お礼にバイクカバーも新品に交換しました。
ではまた、
何か面白いことがあれば報告します。 ( ゚∀゚)ノシ