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ブレーキラインのこと [バイク整備]


2018/11/03

ブレーキ周りを掃除していたのですが、

DSC_0008.JPG

ホースの角度が変に曲がっていたため、
バンジョーボルトを緩めて調整。

  そこまでは、ええねん。

DSC_0007.JPG

傍らのトルクロッドに目が留まります。

社外品のトルクロッドを使っているのですが、
このタイプは取り付けが適切でないと
ロッドエンドの首下から折損することがあるとか。

交換して10年以上経過していますので、
ちょっと心配。

DSC_0008s.jpg

また、トルクロッドを固定するM10のボルトですが、
SUSのA2-70強度のものを使っていますね。

SUSボルトとしては一般的ですが、
力の掛かる部分ですので高強度のものに
替えたいところです。

キャプチャ.JPG

ということで、ボルトはBUMAXの10.9を調達。
現状ボルト(強度区分70)の2倍の強度です。

ロッドエンドはTHK製のもので、
シェルの素材はS35C。

DSC02935.JPG

カタログスペックでは、
ラジアル方向の静負荷容量は10800N。
ブレーキ時の荷重を受けるのに
十分な値ですよね。

なんちゃって強度計算をしてみました。

  1G呼び込み、
  210kgの車体に70kgx2名として、

   σ=P/A

 引っ張る力:
     P=(210+70x2)x9.8=3432N
 M10ボルト断面積:
     A=3.14x4.5x4.5=63.5mm^2
 応力:
   σ=3432/63.5=54.0N/mm^2

 S35C引張り強さ: 510N/mm^2
 実際は圧縮方向なんですけどね

   510/54.0=9.44 >1.6

安全率が既定の1.6より十分大きいので
大丈夫でしょう。

なおロッドエンドには
右ネジ左ネジがありますので、
注文時に注意です。

DSC02945.JPG

まずは古いロッドエンドを取り外し
新旧を比較してみました。

DSC02946.JPG

10年を経過して
特に曲がった様子はありません。

DSC02955.JPG

正しく取り付けて
スラスト方向の荷重が掛からなければ
問題ないような気がします。

DSC02952.JPG

ピロボールの可動域が最大になるよう調整し、

DSC02954.JPG

交換完了です。

BUMAXの10.9タイプは
メーカー在庫限りで終息するようですので、
必要な方は早めに手配したほうが良いかと。

10年前に書いた
BUMAX関連の記事を[リンク]しておきます。

DSC02931.JPG

ここからいつもの悪い癖が始まります。

ブレーキラインをステンメッシュに変更してから
10年以上経過しました。

DSC02941.JPG

スェッジライン(PLOT)のホースは優秀で、
これまでオイル漏れやエアを噛んだことは
なかったのですが、
そろそろ交換を考えても良いかも知れません。

て、もう買っちゃってますけどね。 ( ゚∀゚)

DSC02943.JPG

リアキャリパーは社外品に交換済みですが、
ホース自体は純正同等の長さで大丈夫です。

上の写真でGPX250R用とありますが、
誤発注ではありません。

DSC02942.JPG

ゼファー用のキットはSTRB629で、

内容表記は

  [ST]+SF-SF+[ST]/440[480]

となっています。

これはホース端のバンジョーが
両方ともST(ストレート)、
フィッティングも両端ともSF(ストレート)で、
首下長さが440mm,
ホース全体の長さが480mmという意味だと
理解しました。

私のバイクでは、
ブレーキホース取り回しの便宜から
マスター側のバンジョーを
20°のものに交換しています。

DSC02939.JPG

ですので、  [ST]+SF-SF+[20]/..
というタイプが欲しいところです。

そこでGPX250R用のSTRB617だと、

  [ST]+SF-SF+[20]/460[480]

で、具合がいいという訳です。

ちなみに定価は1万円近いですが、
よく探すと7,000円未満で購入可能ですので、
頑張って探してみてください。
        
DSC02937.JPG

あと、ブレンボのキャリパーは
ネジピッチが1.00㎜ですので、
キットに付属の
バンジョーボルト(ピッチ1.25mm)が
使えません。

こればかりは別途購入するしかないですね。

---
 こんな面倒なことをしなくても、
 PLOTの車種別キットでは発注時にパーツ変更が
 できるそうです。

 バンジョーの角度やホースの長さ、
 バンジョーボルトのねじピッチなどなど。

 問題は楽天などの小売店が
 変更注文に対応してくれるかです。
 PLOT直販だと割引がありませんしね。

 ちょっといま、実験しています。
---


ということで、また余計な出費をしてしまいました。
交換の結果は... 気が向いたらご紹介します。


買っただけかいという非難を背中で受けながら、
おわり。


2018/11/11

ツーリング明けのバイクを掃除していると
リアキャリパーのバンジョーあたりから
フルードが滲んでいました。

DSC02998.JPG

先日、ホースの角度を変えるため
バンジョーボルトを緩めたのが
良くなかったみたい。

昨日も走っていてエアを噛んでるような
感じがしましたし。

DSC03000.JPG

この際ですので、
ホースを交換してしまいます。

フルードを抜いてから前後のバンジョーボルトを
緩めます。

DSC03002.JPG

バンジョーの合わせ面を綺麗に掃除。
薄くフルードを塗っておきます。

DSC03001.JPG

クラッシュワッシャーとボルトのネジ山にも
フルード塗布。

DSC02999.JPG

念のためキャリパー側のネジピッチが合うか
確認しておきます。

DSC03004.JPG

あとはサクサク組み上げて
ホースの取り回しに問題がないか確認します。

センタースタンドを立て、
ホースが伸びきった状態で確認。

DSC03007.JPG

取り回しが決まったら本締めします。

指定トルクはバンジョーボルトが16N・m、
フィッティングは12N・mです。

DSC03009.JPG

組み上がったらフルードを通します。

リアはホースが短いことと、
キャリパーのブリザー位置が上側のせいか
あっさりとエア抜きができました。

但し新品のホースは
フルードが馴染んでいませんので、
何日か置いてから再度エア抜きが必要ですね。

DSC03011.JPG

残るはフロントなんですが、
ハンドル位置を変えていることもあり
調達には少々アタマを使います。

 [20]+SF-SF+[20]/430[450] x2
 [SD20]+SF-SF[20]/330[350] x1
  or
  STKB-1212M-0450  x2
  STKB-1213M-0350  x1

ま、のんびり準備することにしょましょうか。


本当はもうひと作業したかったのですが、
ここで尿意コールドです。
全体に水を掛けてから軽く拭っておきました。

お疲れさまでした。 ( ゚∀゚)


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