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電源取り出しのこと [バイク整備]


2020/05/02

車体から電源を取り出す方法について
考えてみました。

DSC02046_R.JPG

ここでは縛りとして、
車体のハーネスは加工しないこと。
切った貼ったの分岐は行いません。

あと、バイクの傍で半田ごてや圧着作業を行わず、
コネクタの組付けで実現可能なこと。

要は車体のハーネス(コネクタ)に
取り出しハーネスを噛ませる方法です。

いくつかのパーツメーカーから、
車種専用の電源取り出しハーネスが
発売されていますが、あんな感じ。

では場所別に書いていきます。


■ ハンドル周り(ACC電源)

ACC電源というのは、
イグニッション(メインキー)ONで通電する
12Vラインです。

カワサキ車では茶色(BR)の配線が多いです。

キャプチャ_R.JPG

私はレー探用にキー連動の電源を
ヘッドライトのH4コネクタから
取り出しています。 

配線色はR/Y(赤/黄)。

DSC04832_R.JPG

ヘッドライト電源なので
厳密にはACC電源ではなく、
エンジン始動でONするヘッドライトリレーと
ヘッドライトヒューズ(10A)を介しています。

よってキーON+エンジン始動で通電します。

DSC04839_R.JPG

取り出しには
市販のH4延長ハーネスを加工するか、
H4のカプラキット(オス/メス)を購入し、
自作するという方法があります。

これを車体メインハーネスと
ヘッドライトH4端子の間に噛ませれば
完成です。



私はちょっとした事情がありH4から
ACC(もどき)を取り出していますが、
本当のACC電源が良ければ
イグニッションスイッチに来ている
ギボシ端子(BR)を分岐する手もあります。

ちなみにこのラインは30~40Aを
確保する必要があるので、
市販品:より線0.5sq程度の分岐ハーネスだと
容量不足です。
メインハーネスでは単線を使用しています。

888.JPG


電源取り出し用の配線については
加工が必要ですので、
また別途日記に上げたいと思います。


お手軽にブレーキレバー付近から
電源を取り出す方法もあります。

DSC05379_R.JPG

Fブレーキスイッチの187型端子に
割り込ませる形でのACC12Vの取り出し。

この手のハーネスは市販もされていますが、
私は自作したものの使いませんでした。

DSC05380_R.JPG

というのもGNDはフレームに落とすのですが、
ハンドル付近はステムベアリングを介して
フレームに接続されているため、
電気的GNDはフレームまで引っ張る必要があります。

DSC05381_R.JPG

当初こんなGNDハーネスを作って
オイルクーラーの取り付けボルトあたりに
接続しようと思いましたが、美しくないですよね。

■ 車体中央(ACC電源)

シート下などの車体中央部は
リアブレーキスイッチから取るのが
良いと思います。

右側サイドカバー下、
ブレーキペダルから辿ると
分かりやすいかも。

2_R.JPG

リアブレーキライトスイッチの
R/BL(赤/青)配線は、
ジャンクションボックスの図を見ると
ACC電源(BR)から
テールライトヒューズ(10A)を
介したものみたいです。

DSC04829_R.JPG

リアブレーキスイッチ( P/N: 27010-1452)との
接続は 110型 2極コネクタ。

DSC04837_R.JPG

これも 市販の延長ハーネスを加工するか、
110型2極カップリングを使い自作します。




■ リア部(ACC電源)

リアはテールライト部から取り出すことが
できます。

キャプチャ.JPG


R(赤)の配線は上述のR/BL;
テールライトヒューズ(10A)を介した
ACC電源(BL)と接続しています。

DSC04833_R.JPG
DSC04840_R.JPG

ここはテールライトアッシ(P/N: 23025-1214)と
250型3極カプラで繋がっています。

ここに取り出しハーネスを噛ませればOKですね。



 ETCやドラレコなどで
 テールカウル内がきつきつだとすると、
 これ以上コネクタを増やしたくないですね。

 この場合には
 テールライトアッシを取り外し
 半田付け加工するといいと思います。
 自室に持ち込んで丁寧な作業をしましょう。


● 参考

分岐にはエレクトロタップは使わずに
半田付けすることをお勧めします。

圧着端子の加工方法     https://www.diylabo.jp/basic/basic-25-1.html
分岐の方法  https://www.diylabo.jp/column/column-322.html


■ バッテリー直, +B電源の取り出し

バッテリーターミナルに
直接接続してもいいですが、
バッテリー取り外しのたびに
つけ外しするのは面倒です。

またバッテリーターミナルのボルトは
多くの端子を共締めするには短いかも
知れません。


バッテリー(+)側の
サブハーネスを見ると、

DSC04835_R.JPG

M6の丸型端子とギボシ端子が出ています。

丸型端子はスターターリレーへの給電、
ギボシ端子(赤/白ハーネス)は
イグニッションを含むその他電装系への
給電ラインになります。

加工のし易さではギボシ端子ですが、
ここにトラブルが生じると
面倒くさいことになります。

私は丸型端子(スターターリレー)への
共締めが良いと思います。
もし接触不良が生じても
サイドカバーを外すと
容易にアクセスできますし。

27010-1209.jpg

但しバッテリー直の配線ですので、
外れないよう丸型圧着端子を使ったほうが
安心です。



 とまあ、聞いた風なことを書きましたが、
 同じカワサキ車でも車種や年式によって
 多少の相違はあると思います。
 また私が勘違いしていることもあるでしょう。
 てか確実に勘違いしている筈。( ゚∀゚)

 もしこの日記を参考にされる場合は、
 ご自身で適合性や安全性を確認のうえ
 自己責任でお願いします。

 またここには書きませんでしたが、
 車体への取り付け作業にあたっては
 バッテリー配線を取り外すなど
 必要な措置を講じ、
 感電や火災に注意してください。

 私は0.5sqのハーネスを
 一瞬で灰にしたことがあります。(´∀`) やったぜ


特に何事もなく、おわり。


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