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モトイージーのようなもの [バイク整備]


2020/05/28

中国からH4ハーネスが届きました。

DSC04923_R.JPG

キー連動の+12V取り出しと
いわゆるモトイージーの細工をするため、
早速、コネクタハウジングを外します。

DSC04930_R.JPG

モトイージーというのは
商品名だと思うのですが、
パッシング操作でヘッドライトをONする
簡易スイッチです。

DSC04931_R.JPG

製品版は結構いい値段がしますが、
リレーとダイオードがあれば
わりと簡単に自作できます。

作るのは今回で3~4回目なので、
うろ覚えでもなんとかなるでしょう。ラテン系



DSC04936_R.JPG

エーモンリレーを使うのは
プリント基板が細工に好都合だから。
さっそく被覆を剥がします。

DSC04938_R.JPG

ダイオードは手持ちの1N4001を
使用します(VR=50V, IF=1A)。

 ダイオードは右からきたものを
 左に受け流します。ムーディー勝山な
 その受け流し加減がIFで、
 リレーの制御電流なら
 1Aも流せれば鬼に金棒、
 猪木に飛び道具です。

 逆に左からきたものは
 頑として通しません。
 その頑張り具合がVRです。
 12V電装系ですので、
 50Vの耐圧があれば鬼に金棒、
 植草に手鏡です。

まず、黄色コードの接続されているランドと
青色コードのランドの間にダイオードを挿入。

2m_amon.jpg

黄色ランド側に電圧が生じたら
青色ランド方向に電流が流れるよう、
黄色をアノード側にします。

4001.jpg

 猪)アノード ⇒ カソード 『電流通過』
 植)カソード ⇒ アノード 『電流阻止』

DSC04941_R.JPG

次に青色コードを基板から外し、
ダイオードを半田付けします。

3m_amon.jpg

アノード側に青色コード、
カソード側は元々青色コードが
接続されていたランドに繋ぎます。

DSC04939_R.JPG

つまり青色コードか黄色ランドに通電したら
リレーがON(通電)します。
この青色コードはハイビームの配線に接続します。

二つの入力に対し電流が逆流しないよう
ダイオードを使用しています。
ダイオードがないと、
ハイ/ローの配線を短絡させることになり、
良くないことが起こります。

白色コードは使いません(黄色コードと逆論理)。
しゃらくさいので、
取り外してしまいましょう。

DSC04940_R.JPG

リレーの陰になっていますが、
ダイオードは熱収縮チューブで保護しました。

黒色コードは細工しませんが、
逆に取り出すと配線が一方向にまとまります。


基板パターンを利用して、
赤枠内の接続をしたことになります。

Hビーム,GND配線からの引き出しと
Lビーム配線への割り込みです。

motoeasy-740f1.png

理屈は簡単です。

 ロービームでイグニッションONしても、
 リレー接点はOPENですので、
 左側のヘッドライト(黄色コード)には
 通電していません。

 パッシングスイッチで一瞬ハイビーム
 にすると、右側ダイオードを経て
 リレー接点をCLOSEします。

 すると黄色コード側に通電し
 ロービームが点灯、
 左側ダイオード経由でリレー接点を
 CLOSEする制御電流が流れますので
 ロービーム点灯が継続します(ライトON)。

 消灯はキーOFF。
 セルを回すとヘッドが消灯するバイクなら、
 セルスイッチで消灯できます。

 ゼファーの場合、
 クランクシャフトが回転している間は
 ライトオンなのでセル消灯はできません。

DSC04943_R.JPG

さて、これをH4ハーネスに組み込みます。
ヘッド周りは窮屈なので、
できるだけコンパクトに仕上げます。

 私が買ったチャイ製のH4ハーネスですが、
 あまり評判が良くなさそうです。

 オレンジのハウジング内部のセラミックス風の
 パーツが欠けたり、
 端子が挿さりにくい事例があるようです。

 私はもう引き返せませんが、
 皆さまはご注意ください。

DSC04946_R.JPG

全体の収まりがいいように
位置決め,寸法決めをします。

熱収縮チューブやハーネスチューブを
どのタイミングでセットすれば良いか
よく考えましょう。

DSC04949_R.JPG

Amazonで買った中華製熱収縮チューブ。
信用できないので下地にハーネステープを
巻いておきました。

バイクが燃えると悲しいので、
念には念を入れましょう。

2DSC04950_R-c25cb.jpg

熱収縮チューブを取り付け。

今まで100円ライターで炙っていましたが、
ヒートガンがあればチョー便利です。
おっさんがチョーとかいうの禁止

DSC04933_R.JPG

 この商品、安全規格(遵法)が心配なので
 調べたところをインプレに書いたら
 掲載拒否されました。

 PSE認証のない中国製品の販売は
 個人輸入品に関しては
 法には触れないようです。
 またアマゾンは輸入業者にも該当せず
 すべては自己責任だとか。

 ちなみにパッケージにはPSEマークと
 TUV SUDマークが印刷されています。



てなことを言ってるうちに完成しました。

DSC04952_R.JPG

リレー基板は元通り熱収縮チューブ(φ20)で
被覆しておきました。

このサイズになると100円ライターでは
難しいです。

DSC04954_R.JPG

あまり細々と書いても
誰も嬉しくないことに気づいたため
途中を省きました。

実際、大したことやってませんし。

DSC04953_R.JPG

キー連動の電源を取り出せるようにしました。
レー探用ですね。

ビフォーアフター。
できるだけコンパクトに仕上げたつもり。

DSC04959_R.JPG

ハーネスチューブの過剰装備で
しなやかさがスポイルされてしまいました。

ちょっと不満も残りますが、
疲れたのでこれでいいことにします。

皆さま、よい週末を。


2020/06/07  追伸、

むかし作ったやつが見つかったので
大きさを比べてみました。

DSC04964_R.JPG

かなり小型化したつもりなんですが、



うん、あんまり変わんないね。( ゚∀゚)


追記

今回使用したコンパクトリレー(エーモン)は
品質事故が多いようです。
私自身、雨中走行でリレーが原因と思われる
灯火の誤動作が発生しました。
バイクで使用される場合は、同社の防水タイプが
良いかと思います。

以上、蛇足ながら。



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