3. 帰りに雨に降られたはなし

2020/09/23 最終日

目が覚めて、最初にお天気を確認しました。

今のところ晴れてはいますが、
降り出すのは時間の問題だぜと
山神さんが不敵に微笑みます。



雨に備えてトップケース内に
空きスペースを確保します。
革ジャケットの収納先ですね。



その結果はみ出した洗濯物は
宿で貰ったランドリー袋に詰めて
リアシートに。



ハーネステープを巻くと、
何やら危ない粉みたいになりました。

ま、実際に危ないんですけどね。



びしょ濡れになると
お店で食事もままならないので、
宿の朝ごはんをしっかりお腹に収めます。

但し計算を誤ると、
便意（大）に悩まされることになります。

　まさに諸刃の剣。



チェックアウトして出発の準備。

フロントで手拭いをいただきました。
嫁に頼んでマスクに仕立てて貰いましょう。



各サイトの天気予報を総合すると、
埼玉までは本格的な雨には遭わなさそう。

なんか行けそうな気がする。エロ詩吟な



8時10分、家に向けて走り出しました。
朝の山里は空気が違いますね。



ミラーに映る南会津の山々。

来年の今ごろ、
まだバイクに乗っていたらまた来ます。



気持ちよく進むうち、
栃木への県境を越えたようです。

ここまで雨らしい雨もなく
気分が緩みかけたころ、
湯西川温泉の手前で事故現場に遭遇。



運転者は無事なようでひと安心。
手も足りているみたいなので
通過しました。



左の前が潰れていますので、
カーブ外側の法面に乗り上げたようです。

気を引き締めて進みます。



龍王峡は観光客も疎らでした。
そういえば連休は昨日まででしたね。



ちょっかいを出す子どももなく、
猫も暇そうです。

なおおっさんはガン無視の模様。

ひと雨降った直後なのでしょうか、
日光杉並木（R121）は幽玄な雰囲気。



雨上がりの匂いのなか、
規則正しいエンジン音に運ばれる心地よさ。

駕籠の中の殿様も
こんな気分だったのでしょうかね。



足利を過ぎ、邑楽町あたりで
とうとう本格的に降り出しました。

観念して道端で合羽を着用。



千代田まで走ったところで
ホームセンターに立ち寄りました。

以前の日記にも書きましたが、
雨宿りと態勢の立て直しに便利な場所です。



バイクのすぐ脇、屋根のあるテラスで
長めの休憩を取りました。

最近の天気予報は優秀で、
1時間単位、地域単位での天候の変化を
知ることができます。

いま慌てて飛び出すよりも、
15～18時の止み間に移動するのが良さそう。



そうと決まれば合羽を脱いで、
食料品売り場で弁当を買ってきました。

　ジョイフル本田 千代田店



予報は見事に的中、
帰着まで合羽なしで
走り切ることができました。



家に到着。お疲れさまでした。

リアシートの危ない粉も
官憲の手にかかることなく
運び切ることができました。



全行程850km弱、
恰好つけると500マイルほど。

うち合羽を着たのは10kmほどでしょうか。
上出来ですね。



とはいえバイクはしっかりと汚れました。
雨が止んだら水洗いすることにします。

丁度オイル交換のタイミングですので、
アンダーカウルを外して徹底的にやります。



直前にバルブ交換をしたRタイヤ、
山道でもしっかりと仕事してくれました。

　バルブ・フィクション



新型コロナ騒ぎのなか
暖かく迎えてくださった皆さま、
どうもありがとうございました。

今回の旅の総括は、
サイクリングブルースの一節から引用します。

　オートバイはブルースだ。
　クルマや観光バスではわからない。
　走る道すべてにブルースがあふれている。
　楽しくて、つらくて、かっこいい。





今回のお話はこれでおわりです。

旅に出る皆さま、
お気をつけて楽しんできてください。

マスクその他の配慮をお忘れなく。