夕日が呼んでいる

2020/11/22

埼玉あたりをぶらぶらすることにしました。

いつもの府中街道は飽きたので、
日野まで西に逸れてから
日高あたりを目指そうと思ったのですが、



ナビの言うことを聞いていたら、
結局府中街道に戻されてしまいました。

　どういうことや。



最初に向かったのは狭山市某所。

目的地の手前で
一旦バイクを停めました。

　理由？

怖いから。( ﾟ∀ﾟ)



M36軍用双眼鏡で様子を見ます。



要塞化された建物は、
植物で巧みに偽装されています。



あの色遣いはＹショップでしょうか？

■ ヤマザキ豆知識


と、上階から歩哨（色白・全裸）が
こちらを見ています。



体育で習った匍匐前進で
近づいてみました。 何小？



多層階で構成された建物は
大和の艦橋というか、
ハウルの動く城というか。

主の個性が垣間見えますね。



1階部分には70円ドリンクの自販機と、
ラーメンコーナーなるものが。



『?80』の商品が気になりますが、
飲食物を捨てるのは嫌いなので
買いません。おい

オユと書かれたボックスには、
カップ麺用のお湯が
用意されているのでしょうか？

怖いから開けませんでしたけど。



本気なのか真似ごとなのか、
販売ケースには謎のアイテムが色々。

いま私が見ているものは
Ｙショップを経営していたころの
店主の幸福感や色々な思いが描いた
残像なのかも知れません。

　お～い、みんなどうしてる。

　俺は、あいかわらず

　天国でも飲んでるぜ。　
　　       - 石原裕次郎  

  ぜったい言わへん



R16に戻り更に北上。

左手首のオーデマ・ピゲ（カシオ）が
9時前を指しています。

ちょっと寄り道しましょうか。



川越市場の花いちに着いたのが
ちょうど開店時間。

キャストがゲートを開けてくれます。
ディズニーみたいに言うなし


米と刺身の王国

デラックス刺身定食、1,980円。
バイク乗車時に食べてはいけない量です。



満腹で面倒くさくなったので
帰ろうかと思いましたが、
折角なので更に北上します。



結構いい時間になりました。
川越の町もごたごたし始めていますね。
ごたごたとか言わない



着いたところは蓮田市某所。

お昼前ののんびりとした県道沿いに
突如として現れた黒い家。



びっくりする風景ですが、
書かれた文言をよく読むと、
自らの境遇を嘆きこそすれ、
他者を悪しざまに罵るような言葉は
見当たりません。



そもそも頭の中身を可視化すると、
誰しもこんな感じのような気がします。

ただここの主には
表出するきっかけがあっただけのこと。



先ほどの元コンビニもそうですが、
他者や世間に対する愛が深い人ほど、
何らかの理由で歯車がずれたときに
自身の内圧に耐えられなくなるのかも
知れません。



殆どの人は一生開くことのない防爆弁。
それも少々つまらないかも知れませんね。



うん、

分かったような口をきいていないで
次に向かうことにしましょう。



利根川を渡り足利市（栃木県）某所。



街なかに取り残された昭和。
廃劇場の前で写真を撮りました。



どこかで見て、取り壊される前に
流星号との２ショットを撮りたいと
思っていました。

念願叶ったので取り壊していいです。 おい



今日の散歩はこれでネタ切れです。

撤収。

帰る前に近くにある鑁阿寺で紅葉見物。



紅葉に加え七五三の時期でもありますね。
境内は多くの参拝者で賑わっていました。





帰りみち、
舞茸と大根、柚子をお土産に購入。

今夜は鍋ですね。




15時を過ぎると途端に陽の光が
弱くなりました。



進むうち家が近づき、
太陽が沈んでゆきます。



走りながら、ぼんやりと考えます。

今日見た景色、
凝縮された喜怒哀楽のスナップショット。



なんだか人の答案用紙を覗き込んだような
妙な気まずさを感じた日でした。



　昨日は昨日　明日は明日

　夕陽がよんでる（渡辺敦子）



一瞬、方角を見失いながら、おわり。