紅葉を見に行ったはなし 3 [ツーリング(超100km)]
のんびり朝湯を楽しみます。
今朝は身体の痛みもなく、
さすが温泉は偉大ですね。
湯冷ましに少し障子を開け、
くったりしながら表の景色を眺めます。
向かいの宿の潜り抜け、
バイクが1台停まっていますね。
ハンドルの感じからオフ車でしょうか。
実は昨日到着した際、
道端に立つおじさんにあそこに
誘導されました。
屋根のある駐輪場所をと
お願いしていたため。
大荷物を運ぶのが面倒なので
遠慮させていただいたのですが、
申し訳ないことをしました。
家族経営の旅館は、
こんなふうに仲間内で融通し
支えあっているのですね。
朝ごはんをお願いした時間になりました。
いたってシンプルな内容ですが、
納豆と炊きたてご飯があれば十分。
右上はヤーコンという芋の仲間だって。
この土地特有の農作物かと思ったら、
南米原産らしいです。
結局、軒下に停めさせてもらったバイク、
さいわい悪戯された形跡はなさそうです。
イメージ
宿の主人にご挨拶し、
荷物を積んだら出発しましょう。
最初の予定ではR291のどん詰まり、
谷川岳ロープウエイ駅まで行こうと
思っていましたが、
水上の奥は路面凍結の畏れありと聞き、
吾妻渓谷方面に目的地を変更しました。
今日もいいお天気になりました。
合羽を積んできませんでしたが、
雨に遭う心配はなさそうです。
まず向かった先は八ッ場ダム周辺。
前回伺ったのは工事中止で揉めてた頃。
川原湯温泉と吾妻線は高台に移り、
新しい景色が出来上がっていました。
目の前のものが無くなることへの批判は
簡単ですが、
まだ見ぬ将来をイメージすることは
私など凡庸のものには難しい。
日本には頭のいい人が随分といて、
この景色が見えていたのでしょうかね。
景色はもとより、
先年の大雨の際には
ダムが満杯になったとか。
未だ賛否はあるでしょうが、
流域の財産と命を救ったことは
紛れもない事実ですね。
水陸両用の観光バスで廻れるようです。
夏場は大賑わいでしょうね。
お土産にあんパンをひとつ買いました。
昼ご飯にあぶれた場合のおやつです。
郷原の駅まで戻り、榛名山を目指します。
雑木の斜面から、
腹をすかせた熊が駆け下りてきそうです。
空いた上り坂、
登坂車線を合わせた2車線を使い、
気持ちよく頂上まで来ました。
さいわい熊には出遭わず、
秘蔵のあんパンを奪われることも
ありませんでした。
箕郷の町まで下ったところで、
市営プールのベンチで作戦タイム。
失敗しました。
もっと西のルート、倉渕あたりで山を下り
下仁田経由で帰れば良かった。
ま、言っても仕方ないので
あんパンを食べて仕切り直しましょう。
藤岡を抜けた時点で
太陽の力が衰えてきました。
ナビに誘導されるまま小川町・越生、
所沢の渋滞を抜けるころには
随分と影が長くなりました。
まだ3時すぎなのに、ね。
■
2日間の行程はあっという間に過ぎ、
完全に日が落ちる前に無事帰宅することが
できました。
出会った皆さま、ありがとうございました。
これまでのツーリングに比べると
やや厚みが減った気がします。
コロナ自粛で勘が鈍ったのか、
あるいは年齢的なものなのか。
その答は曖昧なままにしておくことにします。